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ヒトと獣と 34
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『ねぇ…キスして… 』
“ キス ”
それはアキラから賜った愛の呪文。
一時的に意識を取り戻したアキラが潤んだ目と共に訴えてくる。
俺は嬉々としてその願いに応じる。
小鳥のように啄ばむキス《バードキス》。
旋毛から始まって、額、こめかみ、閉じられた瞼、頬、そして唇、唇、唇。
喉元や頸にキスし、舌を這わせているとアキラが仰け反るようにして身体を密着させてくる。
俺の肩に手が掛かり胸板に頬が擦りつけられた。
そして…
「僕…ホルの事…すき。
ホルは僕の事…すきになってくれる?」
その瞬間の気持ちは言葉には言い表せない。
思いもかけないアキラからの告白に胸が高鳴る。
畜生。
また連れて帰りたくなるじゃないか!
「俺は初めから、アキラが堕ちて来た時からアキラを愛してる… 」
対面座位のまま緩々と動くホルの腰。
蜜壺のなかをゆるやかに擦りながらアキラの額に口づけを落とす。
「ホル…きもちいい…きもち…いい…よ… 」
アキラは譫言のように繰り返している。
「あ…っ、あーーーっ。」
極め続けているアキラをしっかりと抱きしめ、ホルはアキラの中に逐情し続けていた。
ジャッカルの叔父甥はアキラの眠る寝所で、今何が行われているかかなり前の時点で気づいていた。
眉をひそめるセテフと怒りのあまり殺気すら漂わすアビス。
「危害を加えるんじゃないよ。」
セテフに“ 命令 ”されれば従うしかない。
アビスは無言で頷いた。
音もなく開いた扉。
気配を消して侵入して来た二つの影。
僅かに背の低い方の影が息を呑む。
褥の上で座り込んでいる二人は、よく見るとアキラがホルの太腿の上に乗せられており今だ繋がっている。
繋がっている。
その場を目撃してしまったアビスの頭に血が昇る。
思わず、背のナイフに手が伸びる。
その時、セテフの気配が動いた。
音も無く近づくと、気づいていないホルの上からアキラを剥ぎ取る。
勿論細心の注意を払ってアキラに負担をかけないように。
意識のないアキラは呆気ないほど簡単にセテフの腕に収まった。
傍らではアビスがホルの首を後ろから締め上げ、そのまま扉外へ引き摺り出している。
すべては一瞬の出来事だった。
アキラは正座を崩し臀部を少し浮かせた姿勢でセテフに抱き締められていた。
「セティ…? 」
虚ろな目が、アキラの意識が完全に戻っていない事を物語る。
そして、白い喉が仰け反りそのままぱたりと後ろに倒れてしまった。
丸見えになった蜜口は半ば開いたままで白濁が流れ落ち、緩く立ち上がった
アキラの花芯の口に玉のように溢れた白蜜がぽとりと下に落ちる。
続いて浮き上がってきた白蜜は濃桃色の花芯の裏筋を伝って流れ落ちていった。
さすがのセテフもこれほど淫猥なさまを見せつけられては堪らない。
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