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ヒトと獣と 37
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抱き締めたまま、あちらこちらに口づけをして愛を囁くシリスは心底アキラの事が愛しくて堪らない。
さすがにこの場で不埒な真似をする気はないが、せめてそばに控えて世話をしたいと真剣に想う。
しかしこの “ 中洲 ”では叶わない願いだ。
siedシリス
こちらに渡って来た時、遠目から鰐王に睨まれた。
武人ではない自分でも寝所のそばに控えるジャッカル族の叔父甥の、背筋がゾッとする殺気は感じられる。
特に橡のアビスの視線の怖いこと。
「アキラ…また会って下さいますか?」
「勿論。」
別れを惜しみ抱き締めた手を緩めようとしないシリスを窘めるようにクヌムは言う。
「アキラ殿がお疲れになりますよ。
次回会われる時はきっと元気におなりでしょうからその時を待ちましょう。」
シリスは、渋々手を離すと咥内を蹂躙する口づけをして退室して行った。
シリスが帰ってクヌムも退室して、うとうとしていると思わぬ客が飛び込んで来た。
「天女さまっ! 」
「こら! そんな大声で叫んだらアキラが起きるだろうが。」
アビスに頭頂部をコツンと叩かれても反応する事なく、只々アキラを見つめて半泣きになっている。
「アペデマク、アペ‼︎ 」
自分より小さな身体を抱き締めんと、両手を差し伸べるアキラの腕の中にアペデマクは飛び込んで抱きついた。
相変わらず、幼体だというだけでアキラに甘えていることを苦々しく思うアビスだったが、実はアペデマクはアキラと初めて出会った夜精通しており、すでに同衾が可能な身体になっていた。
今現在、アペデマクは一匹の雄としてアキラを見つめている。
上半身裸のままのアキラに抱きしめられて、彼の方の桃色の胸の飾りが直に肌に触れて、アペデマクはその身を熱く滾らせていた。
その事にアキラは疎かアビスも気づいていない。
「アペ、どうやってここまで来たの?
アペのお家からここまでは遠いよね?」
相変わらず、小さな子供扱いをするアキラに心の中で苦笑しながらアペデマクは彼の方の欲しがる情報を提供する。
「母上の所に、天女様が体調を崩された事を報せて下さった鳥人族の方が、ご親切にも乗せて来て下さったのです。帰るついでだから、と。」
「そうなの。
では僕からもお礼を言わなくてはね。
大切な弟であるアペデマクを連れて来て下さったのですからね。」
“ 弟 ”と言われた時に見せた淋しそうな顔をアビスは見逃さなかった。
「その方をお連れして下さい。」
アキラの言葉に老女が一礼して扉へ向かう。
「おい!勝手な事をして… 」
「お礼を言うだけじゃん。
ねえ、アペデマク。」
「いえ、天女さま、アビス兄上の言うとおりです。勝手な事をしたら鰐王様に叱られてしまいます。」
「大丈夫、大丈夫。
第一退屈じゃん? 」
不毛なやり取りを重ねている間に、老女に案内されて一人の鳥人が入室して来た。
面立ちが少しホルに似ている大柄な鳥人。
「鷹人か。」
アビスが呟く。
「初めまして、天女様。
鷹族のケベフセヌエフと申します。
拝謁の誉れ、生涯忘れませぬ。」
優雅に礼をとる。
全身に茶色の濃淡を纏い髪や肩から腕にかけては有名な鷹羽模様を浮かびあがらせている。
目の色は特徴的な青灰色。
「アペデマクを連れて来て下さって…」
ケベフセヌエフにはもう言葉の内容はどうでもよかった。
不思議な声が頭の中を巡る。
視線は白い肌とその中にポツンと咲く桃色の可憐な花に釘付けとなる。
と、それに気づいたアペデマクが無邪気な子供を装ってアキラの胸に抱きついた。
鷹人の不躾な視線。
アビスが気づいていれば即、その得物の餌食であったろう。
鷹人の彼は退室した事に気づかないほど、天女の姿や声に魅入られてしまっていた。
解熱と発熱で弱った身体をケアするハーブの軟膏を喉元に塗りながら、その肌に唇を這わせているのはクヌム。
自身が診察して、その行為に…耐えれるほどに回復しているのを確認して、クヌムは自らも夫君の特権を行使する。
ハーブの軟膏は平熱の体温で溶けて、アキラの身体中をぬるぬるにしている。
すでに老年に入ったクヌムの執拗な愛撫にアキラは喘ぎ、悶える。
たっぷりと吸い上げられ、嘗め回された胸の飾りは濃く色づき腫れていた。
双丘の狭間の蕾は桃色に濡れひかり、クヌムの舌で開かれたほんの少しの隙間がクヌム自身を待っている。
獣人の指が菊花の花弁の皺を一枚一枚伸すように触れていく。
また、炎症止めの軟膏を指にとると“ つぷり ”と男膣《なか》に挿し入れた。
それだけで感じ過ぎて空イキするアキラが愛しくて、年甲斐もなく滾る自身を蜜口に擦りつける。
たらたらと流れでる先走りの液がアキラの蜜口に呑み込まれていく。
クヌムは体重をかけてゆっくり、ゆっくりと己れ自身を挿入していった。
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