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砂漠の悪魔 5
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sideホル
強く、強く抱き締めて唇を重ねる。
仄かに香る他の男達の匂い。
“ ツキン ”と胸が痛む。
舌を差し入れると小さな舌が絡みついてきた。
“ 幼いアキラに誰が教えた? ”
強烈な嫉妬心が頭を擡げる。
暫し、咥内を蹂躙し堪能するまで味わった後、唇を離した。
ここでコトに及ぼうとは思わないが、確かめておかねばならない事がある。
「アキラ、こちらに来ている事をちゃんと言い置いてきたのか?
そもそも鰐王は知っているのか? 」
コクンと頷いてからかぶりを振った。
「おばばにだけ、言ってきた。
だからほら……二人ついてる。」
いや、五人いる。
「セベクには言ってない。
でも多分、もうバレてる……。」
「そうだな……。」
これは……早く返してやらねば。
sideセベク
巨大な隼が中洲の上空を旋回していた。
その背にアキラを乗せて、ゆっくり、ゆっくり高度を落として来る。
報せを受けたセベクは、溜息をひとつついて腰をあげた。
“ あのお転婆め……
どうしてくれよう!”
老女からの報告の後、護衛の人数を増やし、様子を逐一連絡させて……。
ホルは今回、大人の対応をしたようだ。
アキラの無断外出を知って、間髪入れず連れ帰った。
アキラは……
一体どういうつもりで会いに行ったのか。
「アキラは私の忘れ物を届けに来てくれただけなのです。」
アキラは俺の顔を見るとすぐに、
「ごめんなさい。」と言った。
それからは……ホルが説明に終始している。
アキラは……ホルの腰布を握りしめ俺の顔色を伺っているようだ。
「……鰐王殿、アキラを責めないでやって欲しいのです。」
このふたりは好き合っている。
ホルは実質、第四夫なのだ。
「今宵は、泊まって行かれよ。」
鰐王の信じられない言葉。
「鰐王? 」
「高台の別棟を用意させる。
夕餉もあちらへ運ばせよう。」
アキラの、蒼い瞳が涙で潤んでいる。
「セベク! 」
アキラに、腰にしがみつかれて困惑してしまうセベク。
だが、やはり彼は甘くなかった。
耳元で囁かれて、本来なら腰にクる低音の声にゾッとする。
「明日、ゆっくり話を聞く。」
褥に座り込んだホルの太腿に座り、口づけを交わしているふたり。
アキラの衣は、もう肩からおちて帯のみで止まっている状態。
その帯もたった今、ホルによって解かれ、取り去られてしまった。
そこここに咲く所有の証はどの夫がつけたものなのか?
まるで上書きせんが如く、唇を這わせて吸いあげるホル。
痛みに息を詰めるアキラを横たえて覆い被さっていった。
胸の飾りに舌を這わせ愛撫しながら蕾を探る。
愛しい、愛しい、愛し子よ……
挿入の衝撃に、辛そうに喘ぎ抗うアキラを押さえつけて収めきるホル。
「ーー! 」
ぽろぽろと溢れる涙を、嘗めとるホルの首にしがみつくアキラ。
「キスして……」
繋がったまま抱き起こして、お互いの唇を貪り合う。
下から突き上げて啼かせ、咥内を蹂躙して男膣《なか》を攪拌する。
「う……あ、あ…… 」
「アキラ、アキラ……! 」
気持ちよさに本能のまま突き上げて、早々に一度目の逐情を果たし、己の射出した白濁の海の中を捏ね回す。
少しも衰えない剛直は寧ろ先程より嵩が増している。
「ホル……ホル……気持ちいいの……ああっ…… 」
たらたらと薄桃色の花芯から蜜を溢れさせてイき続けるアキラ。
「もっ……と、もっと……欲し…… 」
アキラの身体を褥におろして脚を大きく開脚させる。
ぐちゅぐちゅと突き込んで己の身体を倒していく。
律動を細かくして速度をあげる。
あとは……アキラの歓喜の悲鳴が続いていた。
深夜に近くなって、漸くジャッカルの叔父甥が帰宅した。
異変に最初に気づいたのはセテフだった。
灯りの点ったセベクの居間へ直接向かう。
そこには、二人がここに来るのを予測していたかの様に食べ物と飲み物、そしてセベクが待っていた。
「何事か? 」
聞いてきたセテフの冷たい目。
「アキラがホルを連れて来た。
今、ふたりは別棟にいる。」
「なっ……⁉︎ どうして? 」
アビスが反応して踵を返そうとしたがセテフに腕を掴まれ、止められる。
セベクがかぶりを振る。
「どうして? どうして⁈ 」
アビスが大声で叫び叔父の手を振り払った。
暫しの沈黙……
ジャッカルの聴力は確実に睦言と嬌声を聞き取っていた。
「くそーーっ‼︎ 」
アビスの身体に突然、変化が起きる。
牙と爪が伸び、黒い体毛が生えてくる。
怒りのあまり半獣化の暴走が始まった。
鬣が逆立ち、裂けた口から覗く牙が噛み締められている。
鋭い爪が空を切り、卓ごと飲食物が宙を舞った。
「殺してやる‼︎ 殺してやる‼︎あの鳥野郎を殺してやる‼︎ 」
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