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砂漠の悪魔 13
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クシュ村に隣接する広大な草原。
土壌に塩分を含む為、耕作地には適さず放置されていた土地。
そこに、アビスが引き連れて来る旅団を駐屯させるため、先遣隊を視察していたセテフにある報せがもたらされた。
『また、チョロチョロと! 』
アキラがタウエレトと出掛けるのを許可したのは自分だ。
だが……
「中洲へ戻る。
後の事は任せる。」
付き合いの長い副官にそう言い置き、踵を返す。
副官は苦笑した。
『これは、奥方絡みか? 』
sideセテフ
タウエレトの家は鰐人の集落の外れにある。
獣化したままそろそろと家屋に近づくとすぐにそこで今、行われている事に気づいた。
潤滑に使われる蜜と、興奮した雄の臭い。
テラスにあがり、獣化を解いてもアキラはともかくタウエレトも気づく様子がない。
私ははじめは、タウエレトがアキラの扱いを間違えなければ口を出すつもりはなかった。
首尾を見届けるだけのつもりでいたのだが……
彼奴は、アビスでもしないような暴挙に出たのだ。
“ !そのまま突っ込むつもりか⁉︎ ”
「駄目だ‼︎裂けてしまうぞ‼︎ 」
テラスからひらりと窓枠に手をついて飛び越えてきたのはセテフ。
白濁と蜜にまみれたアキラにチラリと視線を向けると、タウエレトに向き直った。
「よければ、手伝ってさしあげようか?」
己の提案を受け容れなければ、この交合は認めないぞと鋭い眼光が物語っている。
巨体を誇るタウエレトにとって同じ獣人といっても、セテフとの身長差は少なくない。
それが、“ 射千玉のセテフ ”のオーラというのだろうか。
今のセテフは自分よりもずっと大きく感じられて、恐ろしい。
これが “ 戦神 ”の “ 戦神 ”たる所以か。
「セティ…… 」
アキラの声にセテフの眼差しも、表情すらも弛む。
「まったく、なんて格好だい? 」
清潔な布で白濁にまみれた口元を拭ってやる。
「さて、どうしよう?
私としては仕切り直して今宵、とも思うのだが…… 貴公はどうしたい? 」
否、などと言えるはずもなく、了解の旨伝えるとタウエレトはアキラを抱き寄せた。
「タウ?
今晩、ウチに来る? 」
アキラの言った【ウチ】とは当然セベクの持ちものなわけで、タウエレトは今、バツの悪い思いで鰐館の夕餉の席についていた。
タウエレトの古い友人であるセベクは当然の事ながら今夜の事を知っている。
彼としては後ほど、参加しようと思っている。
僅かな灯りのともる薄暗い閨の間。
三人の獣人がひとりの天人に群がっている。
切なげに啼くアキラの蜜口は巨大な陽根を咥え込んでいる。
セベクに抱きつき、セテフからは口づけられ、タウエレトに後ろから犯されていた。
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