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悪魔の恋情、死神の慕情 2
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「ふっふっ……あはは……あーはっはは…… 」
朝餉の席で鰐王が大笑いしている。
話題は昨夜の首尾。
天然大ボケアキラが “ やらかした事 ”だ。
「そんなに笑わなくていいじゃん……
アポピスが気の毒だよ。」
気の毒にしたのはお前だろうと、セベクの大爆笑は続いていた。
アポピスの綺麗な顔のこめかみには青筋がくっきりと浮かび上がっている。
昨夜、すっかり気分が盛り下がってしまったアポピスは、結局アキラを抱かなかった。
これがセベクやアビスなら押さえつけてでも致すところだが、残念ながらアポピスはそのような性格ではない。
朝までアキラをしっかり抱き込んで眠っていた。
基本、アポピスは同衾はしても朝まで共に過ごす事はない。
だが、アキラとは不思議なくらい心安らかに眠る事が出来た。
これからは不毛な習慣を変えられるかもしれない。
などと、つらつらと考え込んでいてアキラの言葉に反応が遅れた。
「ね、一緒に何処か行こ?
セベクイイでしょ? 」
「駄目だと言ってもお前は行くのだろう?
どこに行く? 」
「では、私の離宮へ。
デンウェンに頼めば日帰りも十分可能ですし……
アキラ、オアシスは美しいですよ? 」
セベクの眉間に深い皺がよる。
「行きたい、行きたい、行きたい…… 」
セベクがアポピスを睨みつけた。
今度はセベクのこめかみに青筋が浮く。
「貴殿…… 」
アポピスの離宮はオアシスの地下にある。
地下水道の畔、土壁の涼しい建物だった。
「寒くないですか? 」
薄布で全身を包まれアポピスに抱かれて離宮内に入っていく。
ここに連れてくるに至って、セベクは押し切られるようにして折れた。
誰も、この子に勝てるものなどいないのだ。
だが、セベクの一言。
『失望させてくれるなよ。』
これは思わず背筋の鱗が逆立つ程に迫力があった。
『なあ、ちい姫をここで抱くのか? 』
デンウェンが蛇の言葉で囁いてくる。
『初めはそのつもりでしたが、考え直さざるを得ないでしょう。』
『ふうん…… 』
デンウェンが何事か考え込んでいる。
『ねえ、俺が本体で最大に巨大化して最速で飛んだとして中洲まで30〜40分。
その代わり条件があるんだけど? 』
アポピスは続きを促した。
『混ぜてよ。』
「アキラ…… 」
縦抱きしているアキラの耳元でアポピスが囁くように言った。
「貴方はどういったつもりでここに来ました? 」
綺麗な笑みを浮かべたアポピスがアキラの顔を覗き込んでいる。
「どうって…… 」
「ちい姫、ここでヤられちゃうかもしれない、って覚悟してた? 」
デンウェンの瞳が燃えている。
「うん…… 」
消え入りそうな小さな声。
アポピスが急に歩みを早めた。
初床として整えられた閨の間に、入るなりデンウェンが薄布を剥ぎ取る。
アポピスの唇が重なり、舌が侵入してきた。
そのまま褥に運ばれ、アポピスの膝に乗せられた。
アポピスの細長い舌がアキラの咥内を縦横無尽に暴れまわる。
飲み込みきれない唾液が口角から溢れる頃デンウェンが背後からアキラの首筋に舌を這わせ始めた。
今日のデンウェンはどちらかといえば蛇族モード。
その舌はいつもより細く、長い。
「アキラ、今日はなにがあっても容赦はしません。」
“ クチュ…… ”
アポピスの形のよい長い指が蜜壺から引き抜かれた。
女性のそれと見紛うばかりの形のよい唇が蜜口に吸いつく。
“ ジュル…… ”
愛液を啜りあげ、舌を挿しこんでいく。
その舌は細い。だが長い。
アポピスの舌が、アキラの胎内の今まで何者も到達したことのないところを探っている。
未知の体験に身体をカタカタと震わせて、涙を溢すアキラ。
「ちい姫……大丈夫、力を抜いて? 」
アキラに啄ばむような口づけを与え、胸の飾りを愛でる。
アキラの腰がアポピスのほうに引き寄せられる。
ヘミペニスの片方が慎ましく開いた蜜口にあてられる。
大した太さではないが、かなりの長さのソレが飲み込まれていった。
そして、テラテラと濡れ光るソレを引き抜くと、今度はもう片方が飲み込まれていく。
「あン…… 」
こちらも完全に引き抜かれてアキラは一息つく事が出来た。
この時、アキラにその情景を見ることが出来たならどれほど驚愕したことか。
アポピスのヘミペニス二本が捻れて絡み合い一体化した。
それが今、アキラの男膣《なか》に挿入ってくる。
今まで体験したことのないもの。
隘路が恐慌を来たす。
蠕動を通り越して、膣痙攣に近い状態に陥って、アキラは意識を手放した。
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