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悪魔の恋情、死神の慕情 4
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普段長衣に隠されている身体は見事なものだった。
薄布ごしではわからない均整のとれた体躯は、胸板など意外なほど厚い。
逞しく盛り上がった大胸筋、五つに割れた腹筋はセテフやアビスと比べても遜色ないくらいだ。
そして、その全身には細かい鱗がびっしりと生えていて、明り取りからの月光を受け虹色に輝いている。
緋色の瞳が煌めいた。
それを一瞬眇めて、次の瞬間瞳は細長く変化していた。
チロリと舌が覗いてアキラの男膣《なか》に呑み込まれていく。
アキラが善がり狂った、アポピスの舌技。
柔らかな丸みの双球を抱えてアポピスは夢中で啜り、味わった。
柔肉の中を奥へ奥へと侵入していく。
意識のない身体がヒクリと震える。
前立腺はとっくに通過し、S字の括れをしつこく嬲る。
先程、ここを刺激したときアキラは感じ過ぎるほど感じて啼き喚いた。
あの反応をもう一度見たい……
アポピスはアキラを起こす為に前立腺を引っ掻いた。
「ーーーー‼︎ 」
華奢な身体が跳ね上がる。
ガクガクと痙攣して白蜜を噴き上げた。
「あ……ああ……だめ…… 」
涙を溜めて、唇をワナワナと震わすアキラに滾る。
「アキラ……precious、目が醒めた? 」
アポピスの唇が近づいてくる。
アキラの唇をチロリと嘗めて、そして重ねられた。
すぐにアキラの舌が捉えられ吸いつかれる。
アキラの身体の上に乗りあげ、覆い被さる、虹輝する有鱗種の体躯。
縋りつくアキラの繊手。
咥姦に満足したアポピスが唇を離して身を起こす。
うっとりと瞳を潤ませて上気した頬を朱に染めるアキラの手を取って指先に口づけた。
「あなたを娶れてどれほど幸福か……
感動しているか、アキラ……わかりますか? 」
見上げるアキラの腰を抱えなおす。
「ああ……このまま……刻が止まればよい…… 」
離宮での交わりのときよりも嵩を増したヘミペニスが緩い結合のまま、アキラの男膣《なか》に挿入ってきた。
前回は螺旋状に一体化していたモノが、緩く捻れて一本一本が蠢いている。
別個の生き物が侵入して来た様でアキラは怯えた。
「アポピス……怖いよ……。」
涙がポロリと溢れ落ちる。
アポピスはアキラに “ 名 ”を呼ばれた事に欲情した。
ゾクゾクと背筋を駆け登る甘い欲望。
アキラの男膣《なか》に埋まる異形の屹立を限界まで引き出して、反動をつけて最奥へと突き込んだ。
グロテスクな螺旋が前立腺を襲う。
「きゃーーあーーっ‼︎ 」
アキラの手が空を掴み、脳内でオレンジ色の光をスパークさせて意識を手放した。
アポピスの見た目にそぐわない激し過ぎるほどの抽挿。
彼は今、射精への階段を駆け登っている。
愛しいもののなかで逐情する……
種を残す為の交尾ではなく、溜まった欲望を吐き出す為でもなく、真の愛情からのまぐわい。
アポピスにとっては、アキラがはじめての “ 妻 ”だった。
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