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悪魔の恋情、死神の慕情 11
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「なんかおまえ……
顔色、悪くないか? 」
すべては、アビスのこの一言から始まった。
アキラの身体はとっくに限界を迎えていた。
前日のアビスによる荒淫に加えて、セベクの箍の外れた交合は激し過ぎて、いわゆる “ 低血圧 ”の状態になっている。
夕餉の席にも身体がふらつくのでセベクに抱いて連れて来て貰った。
正直、あまり食欲は無いのだがこの状態でこれ以上食事を抜くのは身体の事を考えると得策ではない。
だが……もうすでに後悔し始めていた。
セベクとアビスの険悪さが半端じゃない。
「アキラ……おまえ、本当に大丈夫か?
横になった方がいいのと違うか?
“ アヌビスの別邸 ”でゆっくりしろよ。」
「高台なんぞに行ったら余計に具合が悪くなる……今宵は “ ゆっくり ”休めるように老女に用意させているからな。アキラ。」
アキラが箸を持つ手を止めた。
二人の顔を見比べる。
「鰐王なんかと一緒に寝たらまたイヤラシイ事されるぞ。」
「 “イヤラシイ ”とはどういう事だ⁈
そちらこそアキラの身体の事を考えずにがっついた癖に。」
アキラが溜息をつく。
「俺は知ってるんですよ、鰐王。
今朝、俺が出掛けた後アキラを閉じ込めてサカってたんでしょう? 」
「‼︎ 」
アキラは真っ赤になった。
「鰐王の匂いがプンプンする。
一体、どれだけ注ぎ込んだんです?
アキラの顔色が悪いのも、足腰フラフラなのも納得ですね。」
「アビス‼︎ 」
アキラが立ち上がりアビスを黙らせようとする。
だが、脚に力が入らず蹲ってしまう。
「ちい姫! 」
デンウェンが素早く駆け寄って抱きかかえた。
セベクとアビスは睨み合い、セベクからは怒りのオーラがあふれ出ている。
「アキラは俺の元で休ませる。
おまえは出て行け。」
「何が休ませるだよ?
傍にあの身体があって我慢なんか出来るもんか!
ツっこむつもりなんだろ⁈ 」
「そちらこそ “ そのつもり ”なんだろう?
たった今言ったな?
“ 我慢出来ない ”と? 」
「鰐王‼︎ 」
「もう!二人とも止めて‼︎ 」
一発触発の中、アキラが声を荒げた。
「アビス‼︎
セベクに謝りなさい。
今のは目上の人に向かっての物言いじゃないでしょ? 」
「アキラ〜 」
「セベクも!
大人げないよ。まったく…… 」
「だっておまえ…… 」
「もう、馬鹿馬鹿しくってやってられない……
デンウェン、行こ? 」
「え? ちい姫…… いいの? 」
アキラは二人を睨みつけた。
「今夜は二人とも顔を見たくない。
僕の前に顔を出したら嫌いになるから!」
二人の男が硬直する中、デンウェンに抱かれて主屋を後にした。
「デンウェン……これからセティのとこに連れて行って貰うって無理だよね? 」
「ごめんね、ちい姫。
明日は朝一で仕事が入ってて……
西のオアシスなんで、今夜はちょっと無理。」
デンウェンは本当に申し訳なさそうにアキラの顔を覗き込んだ。
「じゃ、今夜は泊めてくれる? 」
デンウェンの瞳に炎が灯る。
「ちい姫、俺はどんな小さなものでもチャンスは逃さない男だよ?
わかってる? 」
「うん…… 」
食事前に沐浴したときに使われた入浴用のハーブ剤の移り香が薫る。
消耗させないように直接的な場所にだけ愛撫を加えた。
デンウェンの咥内で形を変えつつある花芯。
吸いつき、嘗め回されて息を荒げるアキラの蕾を、たっぷりと蜜を絡めた指で刺激する。
ほんの数時間前までセベクの剛直を咥え込んでいた蜜口は、薄っすらと開いてデンウェンを誘っていた。
太い指が入り口をこじ開ける。
指での抽挿がはじまり、愛液と掻き出し切れなかったセベクの白濁の助けを借りて、その動きは段々と大胆なものになっていった。
二本目の指が呑み込まれて、前立腺への刺激が始まるとアキラはもう正気を保てなくなる。
「やぁ……デンウェン……もうヤダ……」
膝立ちになったデンウェンに双丘を引きずりあげられて、背中の一部しか褥についていない状態で剛直を迎え入れようとしている。
指を抜かれ、ぱっくりと口を開けた蜜口からは桃色の粘膜が覗き、喰い締めるモノを誘っていた。
キ頭の先端が呑み込まれていく。
愛しい夫の身体の一部を自分と同化させてアキラは喘ぐ。
壮絶な色気と “ 雌 ”の香りを振り撒いてデンウェンの理性を削いでいった。
ずぶずぶと雄竿が呑み込まれていき、アキラの嬌声で益々猛る雄が咆哮する。
最奥を穿ち、前立腺を擦する。
デンウェンは射精中の僅かな時間も惜しんで、最高の愉悦を与えてくれる男膣《なか》を抽挿する。
射精と律動を繰り返し、益々のめり込むデンウェン。
結局、納得してアキラの身体を離したのは空が白む頃だった。
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