アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
悪魔の恋情、死神の慕情 28
-
セテフはセベクと共に自室の居間に戻ってきていた。
……皆の元へ戻れない訳がある。
先程まで居たアキラの寝所、濃密な閨事の匂いが移り香として自分達に纏わり付いている。
普通の性臭ならさほど気にする事は無いのだが、今回は……仄かに香るコブラのなまめかしい体臭と精液臭と毒臭。
嗅覚の鋭い者なら何が起こったのかすぐに感づくだろう。
……特に注意すべきはアペデマクだ。
今、この館にコブラの雄はネフェルテムただひとり。
幼いながらも、蛇族の早熟さは知れ渡っている。
そのネフェルテムが、アキラと事に至ったと知ればアペデマクがどの様な反応を示すのか……火を見るよりも明らかだ。
子供同士の諍いはそのうち大人達を巻き込んで種族対種族の争いに発展していくだろう。
無用な戦は避けなければならない。
セベク達は、アペデマクに関しては今現在も正式な夫として認めている。
今だ、性的な繋がりは無いがアペデマクの成人と共に正式な場を設けてやるつもりでもある。
だから今回、ネフェルテムへの “ 対抗心 ”から流される様に交合に至るのはセベクらの本意では無い。
『存知される前に返してしまえばよいのだ。』
二人は “ ヘデデトの件に対して話合う ”として居間に篭り、デンウェンにアペデマクをメロエに戻して鬣犬に対処させるよう指示を出した。
……勘づかれるわけにはいかないのだ。
女性用の長衣を脱ぎ捨て全裸になったヴァジェトが、アキラの横たわる褥に腰を降ろした。
虚ろな目で見上げているアキラの、その瞳にヴァジェトの姿はどう映っているのだろうか……?
そもそもアキラの目は映像を結んでいるのか?
それなりの年輪を刻んだ男の手がアキラの頬に触れ、身体を滑っていく。
抱き起こして膝に乗せた。
唇を首筋に這わそうとしていて、背後の異変……殺気?に気づいた。
今の今まで項垂れていたネフェルテムが獣化を促進させている。
瞳は縦に細くなり、大きく開いた口には鋭い毒牙が生えている。
ネフェルテムが威嚇している。
……強大な執着心を持つ蛇人が、独占欲の塊となって己の “ 雌 ”を盗られまいと牙を剥く。
コブラが敵に飛び掛かる、そのものの動きでヴァジェトに……偉大な父に襲いかかった。
一閃。
ヴァジェトの手が翻りネフェルテムは床に叩きつけられた。
「ギャッ‼︎ 」
顔を押さえてのたうちまわるネフェルテムの周りにみるみる血溜まりが形造られていく。
「ネフェルテム! 私を見よ‼︎ 」
床に座り込んだネフェルテムが、ポタポタと血を零しながら顔を上げた。
「その傷は汝の罪。
生涯消えぬ罪をその顔に刻んで、此度の事其方の一生をかけて償え。
……喪った片目に誓ってアキラ殿を護れ。
よいな? 」
ネフェルテムはのろのろと頷いた。
無事な片目から涙が零れ落ちる。
「おまえ……かなりの毒を注入しただろう?
中和出来ていないから危険な状態にある。
私が治癒させるまで……表の間に居ろ。
……行け。」
「あなたとのはじめてはもっと甘やかな雰囲気で致したかったのに……
これでは……ぶち壊しですね。」
耳許で囁いたヴァジェトの唇がそのまま耳朶を甘噛みした。
アキラの身体がヒクりと震える。
「身体の自由を、完全に麻痺させられているわけでは無いようですね。
よかった……
私の声、聞こえていますか?」
反応は無い。
珊瑚色の舌で紅く腫れた乳首を嬲ってみた。
……こんなところにも噛み痕がある。
ヴァジェトは確かめるようにアキラの全身を舐め回した。
指先、耳朶、乳首の他に太腿や腋の下などに痕跡を見つけた。
特に腋の下は際どかった。
太い血の道に毒が入ってしまって居れば、かなり危ない事態に陥っていたはずだ。
「目一つで済んで、儲けものだよ。
ネフェルテム。」
ヴァジェトが己のヘミペニスを数回扱いている。
透明な先走りが二本ともから流れ出していた。
ヴァジェトのそれは、ネフェルテムなどくらべものにならないくらいの長さ、太さを持ち、何よりもその質感がおぞましさすら感じさせる。
それを二本揃えてアキラの蕾に押し当てた。
ネフェルテムとの長時間にわたるまぐわい
で蕩けきった蜜口がずぶずぶと呑み込んでいく。
「ああ……善い…… 」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
136 / 1203