アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
悪魔の恋情、死神の慕情 44
-
唇を重ね、舌を吸って絡めあい、咥内を蹂躙する。
我はアキラ以外と口づけした事が無い。
そんな我にアキラはまず咥内を舌で愛する事を教えてくれた。
アキラとの口づけは堪らない…
この行為だけで逝きそうになる己を叱咤し、手を、腕を、脚を絡めあった。
褥の上で、上に下にとなりながら咥淫は続く。
同時に、ふたりの腹の間に挟まれた性器が擦れあって、挿入したときとはまた違う、えもいわれぬ快感を産む。
アキラが我の腰に脚を絡め、腰を動かしてくれる……
挿入以外の、戯れあう事の悦びもまたアキラが教えてくれた。
我とアキラは、お互いを喰いあうような激しい口づけを交わしながら、身体をぴったりと合わせ抱き締めあっていた。
そしていよいよ……再び、三度の挿入。
このときも、アキラの脚を限界まで開脚させると、その間に身を進め、交接管を収めきった後は上半身を密着させたまま、貪りあった。
アキラが、その愛情を身体全体を使って表してくれる。
アキラ……我のアキラ……
「ヘデデトぉ……もっとぉ……ちょうだい…… 」
アキラのこの一言で、我は我慢が出来なくなった。
もっともっと穏やかに愉しもうと思っていたのに……アキラの、悲鳴に近い嬌声に我に返ると、今までにないほどの強靭な腰使いでアキラを責めていた。
お互いに向き合っての体位から、アキラの片脚を立てそれを跨いでみたり、俯せに横臥させたアキラの後ろからぴったりと合わさった尻たぶをかき分けて挑んでみたり、そのまま腰を持ち上げて獣の体位で激しく犯してみたり……。
そうと思えば、胡座をかいた我の膝を跨がせて、後ろから突き上げたり、対面に変えて口づけながら緩やかに抽挿してみたり。
最後は膝立ちになって、アキラの膝が胸につくほど強く折りたたんで、強く、激しく突き込んだ。
……極楽、というものがあるのなら、このときのアキラとの交わりがそのものだったと思う。
アキラの身体の……我と繋がっている男膣が我の交接管を奥へ奥へと引き込もうとする。
そればかりかアキラのそれは我の交接管の先を咥え込むと、喰い締めて離そうとしない。
“ 精を絞り取られる ”
結局我は夜明けまで、意識のないアキラの身体から離れられなかった。
アキラの館の中庭には、四阿がある。
アキラが好む川縁からは遠い為、池を作って蓮を植え、橋を掛けてその上に四阿を作った。
その橋を、手を繋いでそぞろ歩くふたり。
午前のそれなりの時間に、ヘデデトの腕のなかで目醒めたアキラ。
ヘデデトは一睡もせず、アキラを見つめていた。
“ おはよう ”の言葉と共に贈られた口づけは、ヘデデトの新しい習慣になった。
……願わくば、毎日の習慣にしたいと真剣に策略を巡らすヘデデトの、そんな想いはアキラには届かず……
蠍王の妃は無邪気すぎる。
そしてもうひとつ、新しい習慣が。
湯殿でアキラの身体を清め、腰布を結んでやる。
他人の世話などしたことの無いヘデデトだったが、今この時の幸せに酔いしれていた。
そんなふたりを見つめる、孔雀色の瞳。
怒りに満ちたその瞳の持ち主は、知らず知らず凶暴な唸り声をあげていて……
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
152 / 1203