アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
悪魔の恋情、死神の慕情 58
-
「はじまりは……俺とアビスの諍いだった。」
幾分落ち着いたヘデデトを前に『今回の事について説明する。』と前置きした上でセベクは語りだした。
「アキラは怒ってデンウェンの家に泊まり、翌日はあいつの仕事について行った……ああ、あのオアシスだ。」
……そんな些細な事が偶然を呼んで我との出逢いに繋がったのか……
感慨深げにその時の事を思い出しヘデデトは微かに笑った。
「貴殿がどの辺りで見初めたのかは知らないが、一行は砂嵐に巻き込まれてしまい一時離ればなれになったそうだ。」
ヘデデトは自分の感情の揺れで起きた嵐を指摘されて、少々バツの悪い思いをしている。
「貴殿……その場に部外者が紛れ込んでいたのに気づいたか? 」
ヘデデトにとって、寝耳に水な話だ。
「鬣犬獣族のナイアー・ラトテップ……
知らなかったか⁈ 」
砂嵐を起こしてしまい、気配も臭いさえも吹き飛ばしてしまった。
自分が気づかなかったということは風下を嵐の名残りを隠れみのに姿を消した……という事だ。
「奴がアキラに接触した。
砂嵐からアキラを庇ってくれたそうだ……
目に入った砂に注意したり……色々と世話を焼いたそうだぞ。」
砂 ‼︎ あの時自分は、アキラに怪我を負わせていたのか⁈
ヘデデトの胸に苦いものが走る。
何よりも大事なアキラを……この手で傷つけるなどと……
ヘデデトは深い悔恨に囚われた。
「貴殿、落ち込んでなどいられないぞ。
ここからが話の大筋なんだ。」
「ナイアーに関しては……危険はない。
ただ、奴は【宣言】しなかった。
この意味がわかるだろう? 」
「まさか……鬣犬獣族でのアキラの所有権は、宙ぶらりんのままか⁈ 」
ヘデデトは声を荒げた。
縄張り意識が異常に強い鬣犬獣族には、己の縄張りに入ってきた獲物に関しては確固たる所有権が発生する。
ただこの場合、誰も接触しなければ何の問題も発生しない。
その【獲物】は何事も無かったように通り過ぎて行くだけだから。
だが、アキラはナイアーと接触してしまった。
ここでナイアーが “ この獲物は自分のものだ。手出し無用! ” と宣言しておれば……たとえ、そんな気がなかったとしても……これ程複雑にはならなかった。
アキラは本人が好むと好まざるとにかかわらず、この世界では名の知れた人物だ。
クシュの村に金をもたらした黄金の天女……
そんな彼を欲しがらない者がいるだろうか?
「あいつらの何処かのグループが動いていると……証拠があるわけでは無い。
だが、嫌な予感がする……
だからデンウェンはここよりも警備の堅いアヌビスに連れて行った。
ここはもう、人の出入りが多過ぎる。」
「ラー……ああ……善いよ……物凄く善い……ラーのなかが燃えるように熱いよ……ラー…… 」
濃い桃色に上気させた身体の中心を獰猛な楔に貫かれて、その身をふたつに裂かれてしまいそうな快感に身悶える。
発熱していようが、いまいが情欲の虜となったセテフにとっては関係ない。
かえって、常とは違うアキラの体温や熱に潤んだ瞳などに煽られてしまったセテフには慈悲の心は抜け落ち、欲望のままに行動する。
先走りの液で濡れそぼるキ頭をアキラの蕾に擦りつけ、僅かに緩んできたところに無理矢理突き込むとそのまま強弱をつけた抽挿を始めた。
「あああーーっ。」
アキラの、苦痛からなのか、悦楽ゆえなのか……悩ましげな悲鳴が響き渡る。
高熱に侵された身体を、セテフの巨根が畳み掛けるようにして犯す。
「セティ……やめて……やめて……
気持ちいい……よ……いやーぁっ! 」
目一杯広がった蕾を黒ずんだ巨根が激しく出這入りする。
セテフが抽挿しながら射精した精液が巨根の動きと共に飛沫となって散った。
「ラー……私のラー……
もっともっと、善くしてあげる…… 」
いつもより汗でぬめったアキラの肌を摩り、弄る様のいやらしさ。
奥の奥まで嵌り込んだ巨根を小刻みに揺らしてアキラを善がらせ……自分も逝く。
セテフの、アキラに対する愛情は限りなく深く、淫欲が尽きる事はない。
片脚を跨ぎ、突き上げる角度を変えてアキラの蜜壺の奥の括れを穿つ。
アビスのように突き抜けさせてしまわずに、括れを狙って抽挿するセテフのテクニックにアキラはメロメロになってしまう。
「あ……ん、ああ……ん……あぁ…… 」
カチカチに滾ったままのキ頭で窄まりを突いて、僅かに通過させカリで引っ掛けて戻す。
ふたりともが狂ったようにお互いを貪り合った。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
166 / 1203