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彷徨うもの 12
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その瞬間、ヘデデトは牙を剥いて吼えた。
膝立ちになって細腰を掻き抱く。
てらてらと濡れ光る交接管を蕾に押し当て、そのまま貫くかと思われたヘデデトだがそこでその動きが止まった。
「アキラ…… 」
ポタポタと涙が溢れ落ちる。
「あ……いして……いるんだ……
我の、我のアキラ…… 」
そのまま覆い被さってアキラの唇を犯す。
「ヘデデト……好き。大好き。」
熱に浮かされたような潤んだ瞳で見つめてくる愛しの天女を抱き締めた。
……ヘデデトは歳は重ねているが、いわゆる一般的な恋愛経験は無い。
それが今、アキラの元ですべてを最初から体験している……
それは戸惑う事の方が多いが素晴らしい出来事であって、たびたび夢見心地となる。
砂漠の死神は “ 恋 ”を知り、 “ 愛 ”を乞う。
恋愛初心者のヘデデトがアキラに翻弄されて混乱しているさまは滑稽に映るかもしれない。
今ももう少しで慣らしもしていない蜜壺を引き裂いたかもしれなかった。
だがヘデデトは思い留まり、弱った身体を傷つけぬように全身を嘗めて蕩かしていく。
ヘデデトにとってはアキラがすべて、アキラは何ものにも代えられない、この世のすべてを代償としても余りある存在。
いささか激しすぎる愛情かもしれないが、ヘデデトのアキラに対する思慕は本物だった。
「アキラ……気分はどう?
つづけてもよい? 」
乳輪と乳首を執拗に嘗め、吸っていたヘデデトが顔をあげて聞く。
心地よさに忘我の海を漂いつつあったアキラは……
「もう……意地悪。やめないで…… 」
アキラの言葉が終わらないうちに、今度は形のよい臍に狙いを定めて舌をのばした。
アキラの夫達の中では臍を持つ者の方が少ない。
ヘデデトなど、この器官が一体何の為のものなのか理解していなかったがただ一つわかった事がある。
それは……
この孔の中を舌で愛撫してやるとアキラが意外なほど善がるのだ。
まるで、花芯を口に含んでやるように……
または、交接管でアキラの奥を穿ってやる時のように。
ヘデデトは当初の、なるべく身体に負担をかけずに意識を堕としてやる……という目論見を忘れそうになるほどアキラにのめり込んだ。
「ヘデデトぉ……あ……ん…… 」
挿入までにたっぶりと時間をかけて身体を昂めてやる。
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