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彷徨うもの 16
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速攻で頷き返したヘデデトには苦笑するしかない。
セベクは、自身何度目かになる “ アキラがどうやって救われたのか…… ”を話し始めた。
「最初に言っておくが “ その時 ”俺は “ そこ ”には居なかった。
当事者は3人。
ホル、トート、シリスだ。
ただ、その “ 金色の落下物 ”を目撃した者は多い。
間に合いこそしなかったが他にも数羽、鳥人が飛び立ったそうだ……。」
ヘデデトは目を瞠る。
「雲ひとつない快晴の空の下、突然雷鳴のような轟音が鳴り響いて金色に輝くモノが墜ちてきた……
気づいたホルとトートがすぐに飛び立ち、地面スレスレで受け止めたそうだ。
この時、アキラが幸運だったのは “ 隼人ホル ”がすぐ近くに居た事だろう。」
褐色の頸の喉仏が……
それは少年のものではない。
衝撃のあまり変化の解けた、成年体のヘデデトがゴクリと喉を鳴らす。
その時のヘデデトの様子は、肌が青ざめ、こめかみを冷や汗が伝い、握り締められた拳の中では掌に爪が食い込んでいた。
唇は固く噛み締められて血が滲んできている。
そして、想像してしまっていた。
……地面に叩きつけられて無惨な姿になったアキラを。
恐慌を来たしかけたヘデデトは悲鳴に近い音を喉から絞り出して……
震えている。
「直接、受け止めた……受け止めたとは語弊があるな。
正確には “足爪で引っ掛けた ”訳なのだが、アキラの命を救ったのはホル。
……だからホルのアキラに対する執着は激しい。
拉致して犯すほどに。」
「っ!! 」
「シリスも然り。
妻帯者のくせにどうしても夫君になると言って聞かず、妻を第二夫人に堕として……アキラを第一夫人に据えた。
そして……アキラとの時間が取れない事に焦れて、騙すようにして邸に誘って……抱いた。
酷い有様だったよ……
目撃したトートとムネビスはアキラがもう少し成長するまで抱かないと言っている。」
「……ロ……ス…… 」
「ヘデデト殿? 」
「ホルとシリス……殺してやる。」
一転して牙を剥き、目を据わらせたヘデデトが絞り出すように言った。
髪が逆立ち、ザワザワと蠢いている。
「なぜ二人が今も生きていると思う?
アキラが泣いて……庇ったからだ。
だから……貴殿は二人に手出し出来ない。
アキラは夫同士の諍いを何よりも嫌うぞ?」
途端に絶句したヘデデトの目に狼狽の色が浮かぶ。
ヘデデトはアキラの……意向には逆らえない。
「貴殿はこれから “ 我慢 ”を憶えねばならんな…… 」
『どうしてこうなった? 』
ヘデデトは、己自身を深く深くアキラの男膣《なか》に納め、自問していた。
正確には、アキラの男膣《なか》に居るのは自分だけではない。
すでに意識を失ってからかなりの刻が経っているアキラを己の腰に跨らせ、アキラが身を倒した状態の騎乗位で嵌めているセベク……
そして、そのアキラに後ろからのしかかって、すでにセベクの居る男膣《なか》にもう一本、捩じ込んで腰を振るヘデデト。
先ほど、セベクから3人での戯れに誘われ、彼の男根を見て仰天した。
『鱗が生えている! 』
アキラのなかでの自分自身に対する影響を考えて薄ら寒くなったヘデデトは、己の交接管をキ頭部分のみ肉感を残し、竿の部分をすべて硬質化させる。
鱗と甲殻の質感の交接管。
交互に突き上げられる人外の剛直にアキラは文字通り “ 善がり狂った ”
「やだーーっ!
もうやめて……やめて……ぎゃぁーーっ! 」
開け放たれたテラスから風に乗って、アキラの嬌声が高台はおろか、対岸まで運ばれていく。
久々の二本挿しはセベクをも興奮させた。
すべて逆立った男根の鱗がアキラの前立腺を擦っていく。
頭の中で原色の光をスパークさせて、最早正常な思考を保てなくなって、ただ喘ぐアキラ。
その行き過ぎた快楽に、セベクの腹筋との間で勃ちあがっていた花芯から白蜜が噴き出し続けて、アキラの体力を削いでいった。
瞳を縦に細く変化させたセベクがヘデデトと共にタイミングを図って抽挿している。
ケダモノたちの饗宴はまだ始まったばかり……
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