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彷徨うもの 65
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ケプリとセパが大広間に戻って来たとき、ちょうどマヘス夫妻を含む白獅子の一団と各夫君の従者達が退出して行くのとすれ違った。
酔い潰れた鬣犬も粗方引き揚げている。
それに合わせるように燈火もそれとなく落とされていき、あたりは仄暗くなっていた。
「……? 」
残された最後の従者達が己の主の為の酒肴を用意し、酔い潰れてしまったときの床まで調えて下がっていく。
上段ではセベクとクヌムが何事か話し合っているし、セテフは菓子を運ばせている。
「今宵はここで皆とザコ寝? まさかな? 」
「酒池……肉……林……なん……ちゃっ……て…… 」
アペデマクに抱かれて戻ってきたアキラは今だ意識が無く、それはセベクの腕に納まっても変わらなかった。
しどけなく眠るアキラのカフタンをはだけさせ、アペデマクは息を飲んだ。
青い花の花びらで染めたカフタンは金糸で刺繍された豪奢なものだが、その下に隠されていた夜着が……あまりにも扇情的だった。
これ以上薄く織る事は不可能と思われるほどの薄布……
濃桃色の乳輪と乳首も、アペデマクがつけた所有の証も、すべてが透けて見えて全裸よりも余計に劣情を誘う。
その下の腰布。
両脇を細い紐で結ばれたそれは、雄をいざなうためだけのもの。
「アペデマク。まずおまえが契れ。
そしてその後はアキラの夫としての務めをはたすように」
上段から一番離れた鬣犬の席で、うとうととしていたナウアーはか細い悲鳴を聞いて目を覚ました。
いつの間にか灯りが落とされていて、上段の鰐王達が居る場所だけにかすかに燈火が灯っている。
「一体…… 」
「しっ! 静かに!! 」
長毛の彼がナウアーの口を慌てて塞いで囁いた。
鬣犬はもうこの二人しか残っていないようだ。
「何なんだ……? 」
酒に酔って眠ってしまっていた鈍い頭で考えて、そして見る。
焦点が合ってきて、薄暗闇の中白く細い脚が揺れている。
悲鳴ではなく、喘ぐような嬌声と強い性臭そして……雌の薫り。
小さな天女に夫たちが群がっている。
その様は獲物に群がる猛獣か、蛇属の一雌多雄の交尾のようだ。
「ラー…… 」
射千玉のセテフが組み敷いていた身を起こして繋がったまま……膝にのせる。
すかさず後ろにアビスが取りついた。
突き上げられて仰け反るアキラの悲鳴をかき消すように唇を重ねて食むアビス。
完全に覚醒したナイアーが、ジャッカルの叔父甥の色欲に取り憑かれたさまを食い入るように見つめている。
そして薄暗がりの中、信じられない状況に遭遇する。
セテフの背がクッションにあずけられ、身を横たえかけた状態でアキラを引き寄せる。
自然と双丘を突き出す形になって、その背に胸を添わすアビスの剛直が、既にセテフの巨根を呑み込んでいる蜜口をさらに押し広げて……挿入っていく。
「嘘だろう……?」
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