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彷徨うもの 87
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……イきっぱなし。
脳味噌が焼き焦がされて蒸発してしまいそうな……
アキラは今、今まで味わった事の無い快楽に襲われていた。
射精を止められた焦燥感は勿論あるが、それよりも何よりもヘデデトの爪による前立腺への責め苦にその身を震わす。
ヘデデトの爪先は的確に前立腺を捉え続け、ごくたまに意図して引っ掻く膀胱への侵略も含めて、感じすぎる身体は絶頂を求めて啼きわめく。
「ヘデデトっ!! ヘデデトぉっ!
ぅあぁーーっ! あーーっっ!!」
吐精出来ずにまた……逝った。
ぴくぴくと全身を痙攣させて虚ろに見上げるアキラの唇を塞ぐ……
「アキラ……ごめんね。
我とは……ココだけで愉しもうね?」
ある意味、男根で突き擦られるよりも強烈な快感に襲われて……
無理も無い。
硬質な爪先は強弱をつけながらアキラの最大の性感帯というべき前立腺を責め立てている。
“ ふーっ、ふーっ ”とまるで子猫が興奮しているかのような荒い息を吐いて逝き続けているアキラ、無論蜜壺の虚無感は切なさを通り越して焦燥している。
「ごめんね……
次はこちらもたっぷり可愛がってあげるから……今夜はこれで我慢してね?」
撫で摩るように触れていた爪が、また新たな絶頂を引き出す動きに変わっていって、
ひときわ強く押し潰された瞬間、アキラは何度目になるかわからない絶頂に身体を仰け反らせていた。
その、絶妙なタイミングで爪が抜かれる。
先走りだけでトロトロになっていた尿道を最後にひと擦りしながら抜き出した瞬間に、堰き止められていた濁流が流れ出すかのように、一気に駆け上がってきた白蜜が鈴口から “ 噴き出した”
「!!! ぅあああーーーっ!」
器用に、その口で受け止めたヘデデトが嬉々として嚥下している……
そして、ヘデデトの頭に手を添えて自ら腰を揺らして逐情し続けるアキラ。
常には無いほどの長い吐精をヘデデトの口内で終えたアキラは力なく横たわっている。
荒い息遣いに潤んだ瞳。
濃い桃色に染まった頬からは迸る生命力が感じさせられる。
「アキラ…… 我のアキラ……」
半開きの唇に唇を重ねたヘデデトが、萎えはじめている花芯にふたたび爪を挿し込んでいく。
「!!!ーーっ!」
挿入の感覚に一瞬震撼したアキラは、続く前立腺への刺激に今度こそ……
意識を弾け飛ばしてしまった。
「うふ……」
アキラの放った最後の一雫をペロペロと舐め取りながら、ヘデデトは幸せそうに頬を緩める。
やっと意識を堕として休息に入ったアキラを己が腕で抱き込んで、上掛けで包み込んで横たわる。
もう東の空が白みつつある時間。
愛しいひととのつかの間のひととき……
数時間後。
髪を梳くヘデデトの腕の中で目覚めたアキラは、己の身体の僅かな違和感に気づいていた。
もぞもぞと身じろいで肘をつくとヘデデトの口づけが降りてくる。
「おはよ……」
「おはようアキラ。
先に湯浴みする? それとも何か飲む?」
先ほど運ばれてきた水差しの中身を杯に注いで一口含んでみる。
それはアキラの好物の甘さを抑えた蜜水だった。
冷たすぎす、ぬるくないそれを口移しで与えた瞬間、アキラの様子に異変が起きた。
ヘデデトを突き飛ばすようにして上体を起こしたアキラが反対側を向いて嘔吐いている。
何が起こっているのかわからないヘデデトの前で、アキラは今飲んだ蜜水を胃液とともに吐きもどしていた。
「アキラ! アキラっ!!」
驚愕のあまり目を見開いたヘデデトに介抱されながら、新たに込み上げてきた疼痛……下腹の痛みが脂汗とともにアキラを襲って、その顔は見る見る青褪めていく。
「アキラーっ!
……誰か来てくれーっ!!」
鰐館にヘデデトの悲痛な叫びが響きわたる……
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