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翼人と男
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裸の男。それも掌に乗るほど小さい。
初めて見た時は目を疑った。
ちょうど肩甲骨の間に俺の人差し指が収まるほどの大きさだった。
お前の羽根を何度むしってやりたいと思ったことか。
だがしかし俺にそんな事は出来るはずがなく、無理だった。
そうすることでこの目の前の男に感心して欲しいと心の何処か思っているからだ。
眺めているだけで決して手を伸ばしはしないこの俺の奥ゆかしさとも言うべき意気地の無さやその優しさに絆されて欲しいというあわよくばの気持ちもある。
この優しさでいつか何か成し遂げたいと思っているような賤しい人間である自覚もある。
俺と同じ考えを持つ人間が卑しさを持つにも関わらず、書くことで許されたいなどと反吐が出るようなことを言うものだからたまったものではない。
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