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いつも俺が必死に頼んだ事は絶対言うことを聞いてくれるのに、今に限っては全然聞いてくれない。
ズボンの中に入り込んだ手が俺の下着に触れて、薄い布地越しに形をなぞる。
人に触られる感覚に、ゾワゾワと背筋が震えてしまう。
堪らず有坂の服に縋り付いて、硬く身体を強張らせた。
「あ、有坂。有坂…っ。お願い…怖いっ」
「…っ怖い事はしない。結城を可愛がりたいだけだ」
どこか苦しげに吐き出した呼気と共にそう言われて、ギュッと胸が詰まる。
俺だって有坂にたくさん可愛がられたい。
だけどこれは、この可愛がり方は絶対にやばい気がする。
それに何より怖いことをしないとか言いながら、その目はマジすぎて怖い。
「…で、でも――っひぁ」
抵抗しようとした言葉を遮って、ボクサーパンツの中に手が入り込む。
直にそれを握られて、身体が縮み上がった。
形を確かめるように指先がなぞり、軽く握り込まれて手の中で弄ばれる。
ビビりすぎて身体が震えてしまう。
「や…無理…無理っ。絶対無理っ」
だけど有坂はやめてくれない。
降りてきた唇が俺の口を塞いで、抵抗の言葉も言えなくなる。
何度も舌を吸われて、敏感な粘膜を舌先で好き勝手に弄られる。
飲み下せない唾液も一滴もこぼさないとばかりに顎を舐め取られて、お互いの呼吸が近い位置で混ざり合う。
「ん…ッ、んん…っ」
熱くて大きな手が、俺のそれをしっかりと包み込む。
激しく舌を絡ませながらゆるゆると上下に扱かれて、ズクリと強制的に下半身から快感がせり上がってきた。
人から与えられる感覚は強烈で、一度知ってしまったら一気に身体が快感を拾い始める。
きつく舌先を吸われながら敏感な先端を親指で小刻みに擦られて、堪らず意識が白んでいく。
こんなの絶対にやばい。
むせ返るような濃厚なキスをされながら、有坂の手が俺のモノを扱く。
いつも優しくて暖かくて、宝物に触れるように俺を触る手のひらが、今はどうしようもなく貪欲に俺のそこを握っては昂ぶらせる。
刺激に慣れてない身体は、本当にあっという間だった。
「あ、も…でちゃ――っぁあッ」
何一つ我慢することも出来ずに、一気に限界まで上り詰める。
同時に有坂の手が俺のソレを包み込んで、その手のひらの中にビクビクと勢いよく精を吐き出してしまう。
「あ…っ、ん…ッ、はぁ…」
「…随分早いな」
少し驚いたような有坂の視線が落ちてくる。
甘く気怠い余韻を感じながら、必死に肩で呼吸をする。
早漏とか童貞男子の永遠の課題をいきなり指摘されたが、それに文句を言ってやる余裕なんて今はない。
あんなに嫌だって言ったのに、最後までされてしまった。
有坂とヤバい関係になってしまった。
その事実が俺の中で急激に重く伸し掛かってきて、心がギュッと掴まれたみたいに苦しくなる。
こんなのは、友達同士でする行為じゃない。
が、不意にずるりと下着ごとズボンを下げられる。
ビクリとして有坂を見つめた。
「――な、なんで。も、もう終わったんじゃ…」
「まだ足りない。もう少し可愛がらせてくれ」
「えっ、無理っ、も…無理ッ」
言いながら有坂が俺の身体へと唇を落とす。
そのまま下の方へと顔が降りていく。
何をするのかと思えば、さっき出したばかりでまだ白く濡れそぼっているそれに躊躇なく口付けられた。
「――ひ…ッ。無理、やだ…っ」
今までに感じたこともない、生々しい感触。
じゅっと濡れた音をさせて、有坂がそれを口に含む。
イッたばかりでまだ敏感になってるそこに新しい刺激を加えられて、堪らず俺は背を仰け反らせた。
「あっ…や…ッ、き、汚いから…っ」
「ん、そんなことはない。お前は全てが美しい」
「やだ…っ、あっ、やぁ――」
口から自分でも聞いたことのないような高い声が漏れる。
そんなところまで美しいとかありえない。
いつも有坂はめちゃくちゃ綺麗好きで何ならちょっと潔癖入ってるくらいなのに、そこは平気とか絶対におかしいだろ。
だが俺の止める声虚しく、有坂は構わずそれを口に含む。
竿を唇で上下に扱かれ、舌先が先端へ捩じ込むように小刻みに動く。
じゅっ、じゅっと濡れた水音が室内に響き、もう羞恥でどうにかなりそうだ。
「結城、可愛い」
「あっ、あ…ッ、やだっ、見んな…ッ」
不意に有坂と視線が合って、ぶるっと背筋が痺れる。
俺のモノを咥えたまま、その表情一つ見逃さないというように、食い入るような視線で見つめられる。
酷く熱を含んだ黒い瞳はいつもと全く違くて、ゾクリと髪の先まで蕩けるような色気を感じてしまう。
あの常識人の有坂がまさか俺のを舐めてるってだけでも目眩がしそうなのに、厭らしく音を立てながらじっと目を合わせられたら堪らない。
愛しむように太腿にも吸い付かれて、凄まじい快感が上ってくる。
やばい、またイキそうだ。
「有坂…っ、有坂っ」
堪らず名前を呼んでその髪に触れる。
有坂は気付いたように全体を口に含むと、上下に律動を始める。
このままじゃ口の中に出してしまう。
慌てて離そうとしたが、気にせず快感を与え続けられる。
元々堪え性のない俺が我慢なんて出来るはずもなく、あっけなくその口に二度目の熱を放ってしまった。
「は…っ、はぁ…ッ」
酷く気怠い感覚が襲ってくる。
有坂はなんの躊躇もなくそれを受け止めて、コクリと飲み下す。
ハッキリと上下した喉を視界に入れて、俺の羞恥ゲージはついにMAXに到達した。
おまけに二回もイッた気怠さで余計に心がグズグズになってしまって、元々打たれ弱い心がバキッと音を立てて折れる。
「…っあ、有坂ぁ…も…ごめんなさい…ご、ごめんなさ――」
ヒクリと喉が震えて、ボロリと涙が溢れる。
もうどうしたら良いのか分からず、謝る言葉だけが勝手に口から滑り落ちる。
だってこんなの俺には無理だ。
無理過ぎる。
さすがにハードルが高すぎる行為と、いつもと違う有坂の様子に完全に心が折れてしまう。
有坂に特別な気持ちはある。
あるけど、それでも必死に親友でいようと思ってるんだ。
有坂は俺の人生で初めて出来た大切な友達だからこそ、こんな関係にはなりたくない。
親友でいたら何も問題なくずっと一緒に居続けられるのに、どうして分かってくれないんだ。
「も…ごめんなさい…っ、ごめんなさい…。有坂、有坂――」
目の前の身体に縋り付いて、ギュッと抱き締める。
有坂はそれ以上俺に何かしてくることはなく、そっと俺を抱き締め返す。
泣きじゃくりながら謝る俺の声だけがずっと部屋に響いていて、有坂はただ何も言わずに俺を抱き締めていた。
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