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――苦しい。
俺の中に入った酷く熱いソレに全身がビリビリと悲鳴をあげている。
凄まじい異物感にパニック状態になりながらイヤイヤと首を振ったが、覆いかぶさってきた有坂にギュッと抱きしめられた。
自分も苦しそうに浅く呼吸をしているくせに、それでも俺の髪を梳きながら落ち着かせるように何度も目尻や頬に優しいキスを落とす。
もう身体がどうにかなってしまうんじゃないかと切羽詰まりながら震えていたが、優しい仕草に少しずつ気持ちが落ち着いてくる。
そっと有坂へ顔を向けると、愛しげに額を擦り付けられた。
「結城、分かるか?やっとお前と繋がれた」
「…あ、有坂の…すごく熱い」
「ああ。結城の中も熱い」
お互いの温度を確かめ合う。
めちゃくちゃ苦しいけど、でも有坂が幸せそうに俺にキスをするから心がじわりと緩んでいく。
有坂が喜んでくれてる。
大好きな人が俺だけを見て喜んでくれていることを知ったら、さっきまで苦しくてもう無理だってなってたのに不思議と頑張れるような気がしてくる。
自分も幸せで堪らなくなってくる。
「有坂…好き。…大好き」
熱に浮かされるまま口に出したら、俺の中に入っていたソレがズクリと大きさを増した気がした。
もうこれ以上デカくなるな。
「俺も好きだ」
耳元で囁きながら、有坂が緩く腰を動かし始める。
「んッ、やぁ…動かしちゃ――」
「愛している。…愛しくて堪らない」
一度動き始めたらそれはもう止まることなく、何度も何度も俺の内壁を押し上げる。
気遣うような緩い動きが少しずつ速度を増していき、せっかく慣れ始めていたそこにまた酷い圧迫感が押し寄せてくる。
「――あッ、やッ、んぅッ」
「っはぁ…結城、好きだ。…好きだ」
「あっ、んッ、ぁあッ」
背後から俺を抱きしめて、有坂が何度も囁く。
余裕ないのかと思いきや時たま耳を食んだり、甘えるように鼻先をくしゅくしゅと俺の項へ擦り付けてくる。
だけどその腰は貪欲に快感を欲するように、俺の中を容赦なく突き上げる。
「――ひぁ…ッ」
内壁を余すことなく擦り上げていたが、不意に有坂のソレが奥深くへと入り込む。
さっきまで指で快感を教えられていた場所に押し当たり、口から悲鳴とは違う声が漏れ始める。
「ん…っ、あ…ふぁ、やぅ…ッ」
意図せず媚びるような甘ったるい声が上がってしまう。
圧迫感が麻痺していく代わりに、脳までズクリと響くような疼きが這い上がってくる。
堪らずシーツにしがみ付いて刺激を逃がそうとしたが、有坂は俺の様子を見て取ると執拗にそこばかりを責め立てる。
「あっ、あ…ッ、待って…ぁう…ッ」
「気持ちいいのか。可愛い声が漏れている」
「んっ、や…ッ、わ、分かんな――ぁあッ」
力強く最奥に突き立てられて、一際高い声が上がる。
酷く熱いソレが内臓を押し上げる度、凄まじい刺激に頭が真っ白になる。
堪らず逃げようと身を捩ったが、後ろから抱きしめるように身体を抑え込まれてしまった。
「――あッ、んッ、ぁあッ」
さっきとは比べ物にならないスピードで腰を打ち付けられて、目の前に火花が飛ぶ。
室内に肌と肌がぶつかるような音が響き、繋がったそこから止め処なく卑猥な水音が上がる。
縋るように伸ばした手は有坂の指に絡め取られて、お互いの息遣いが交じりあうほどドロドロにキスをされる。
そこからはもう何をされてるのかワケ分からなかった。
一度覚えてしまった快感を恐ろしいほど素直に身体が受け入れて、激しく腰を打ち付けられながらただひたすら喘いでいた。
込み上げる快感に逆らうことなくどろりと下半身から熱を吐き出し、ぐったりとしても有坂は俺を離さない。
声が掠れて、涙が零れ落ちて、酸欠で頭が白む。
むせかえるような甘く激しい空気と、熱帯夜のようにじとりと滲む熱い体温。
「結城、中に出すぞ」
「ふぁっ――えっ、え…ッ?」
もう頭が回らず何を?っていう呑気な疑問が一瞬頭に過ぎったが、次の瞬間にはドクリと有坂のソレが大きく脈打つ。
爆ぜるように俺の中に勢いよくぶちまけられているような感覚はしばらく止まることなく、身体を震わせながら俺は有坂の熱を奥深くで受け止めていた。
荒い呼吸が耳元で聞こえる。
気怠い身体はもう指一本動かすことが出来ず、シーツに顔を押し付けたまま必死に酸素を取り込む。
「…っはぁ。結城、大丈夫か」
返事をしようと思ったが、声が掠れて出てこなかった。
力なく頷くと、有坂が俺の頬にそっと唇を寄せる。
中に入り込んだモノはまだそのままで、だけど思い切り中で出されたからきっと色々やばいことになってそうだ。
強制的に最後までの意味を教え込まれてしまった。
俺の思っていた最後までとは全然違くて、有坂にされた最後まではめちゃくちゃ大人で、苦しくて、そしてエロかった。
されるがまま快感に飲まれまくって何度かイッたような気もするが、未知の領域過ぎて頭がまだ朦朧としている。
それでも酷く眠くて身体はだるいのに、不思議と心は熱く満たされていた。
「結城、もう少し付き合ってくれ」
「――へっ?」
淡々と落ちてきた有坂の言葉に驚く。
思わず眠気も吹き飛んでがばっと後ろを振り向く。
「しばらく離れていたんだ。まだ結城が足りない」
有坂はそう言って俺の耳に唇を寄せたが、いや待て嘘だろ。
俺だって有坂が足りなかったけど、今はどちらかと言ったら体力の方が足りない。
気付けばあっという間に硬さを取り戻した有坂のモノが再び俺の中を刺激して、思わず青褪める。
「結城、好きだ。最後まで付き合ってくれ」
どうやら有坂の最後までは、まだ終わってないらしい。
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