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背中に硬いフローリングの感触を感じる。
褐色の肌が目の前に曝け出されて、バクリと心臓が跳ねてしまう。
「結城、挿れるぞ」
短くそう言って、グイと片足を持ち上げられた。
一瞬視界に入ったソレは俺のモノより断然肥大していて、赤黒く張り出すように反り返っている。
そのままビキビキとした昂りを後穴に押し当てられて、ハッとして目の前の身体を押し返した。
「ま、待って…ッ」
やっぱり怖い。
いつもみたいにちゃんと解してくれて身体も苦しい程熱くなってはいるけど、でも俺は痛みとかそういうのは本当に苦手なんだ。
有坂はたまに強引にしてくる時もあるし、それに何より目が怖い。
あんなに反り立ったモノを中に受け入れたら、自分がどうなってしまうのか想像もつかない。
「…っあれだけ煽られて待てるはずがないだろう。受け入れてくれ」
「――ッぁあ」
余裕なくそう言いながら、グッと体重を掛けられた。
狭いそこを押し入ってくる質量は、指とは全く比べ物にならない。
すさまじい衝撃に目を見開いて、ビクビクと背を仰け反らせてしまう。
「…っく、狭いな」
有坂もつらそうで、苦しそうに眉を寄せた表情を浮かべている。
いつもは少しずつ気遣って挿れてくれるのに、今日に限って構わず腰を押し進められる。
「っあ、んッ、っはぁッ、あー……っ」
奥までそれが入り込むと、じわりと目に涙が滲む。
待ってって言ったのに無理やりされた。
ドクドクと脈打ちまで伝わってくるような熱いソレが俺の中に入っていて、酷い圧迫感に耐えきれず必死に肩で息をする。
目尻に溜まった涙にそっと口付けられたが、今はそれどころじゃない。
「…もう少し力を抜いてくれ。食いちぎられそうだ」
「あっ、はぁ…っくるし…も、やだぁ、無理ぃ…ッ」
「っ結城、大丈夫だ。大丈夫だから――」
身体を支配する酷い圧迫感に、一気に心が折れてしまう。
いやいやと頭を振って抵抗したが、落ち着かせるように髪を撫でられる。
強引に挿れたくせに子供をあやすような手つきはめちゃくちゃ優しくて、ぼろぼろと涙が溢れてしまう。
「お前に無理をさせているのは分かっている。だが愛しい。堪らなくお前が欲しいんだ」
「や…もうやだ…。無理だ…っ」
「っ…結城」
必死にそう言ったら、有坂が苦しげに俺を見つめる。
ドクドクと俺の中に埋められたソレが脈打っているのが分かるが、俺は怖いのは嫌いなんだ。
それに久しぶりだから余計に身体が過敏に反応してしまって、これ以上有坂にされたら爆発しそうな何かがせりあがってきそうで怖い。
ぽたりと有坂の額から汗が落ちる。
もしかしたら今すぐ動きたいのかもしれないけど、我慢しているのがめちゃくちゃ伝わってくる。
忙しなく肩が上下していて、じっと力強い視線で耐えるように凝視されている。
――チクリ、とどこか心が痛んだ。
有坂はもうずっと、俺とこうしたかったんじゃないのか。
でもいつも俺の事を考えて、我慢してくれてたんじゃないのか。
有坂にそんな顔をさせてしまっている。
いつもはそんな風に思わないのに、なぜだか俺の中で急激に居た堪れない気持ちが生まれていく。
「…っあ、も、もうちょっと」
息を切らしながらぽつりと呟く。
そうだ。
俺は頑張らないとダメなんだ。
ここで終わらせたら、有坂に俺を選んでもらえない。
「も、もうちょっとしたら、動いていいから…っ。だ、だから待って」
熱に浮かされるような意識の中なんとかそう言うと、ふわりと目の前の瞳が幸せそうに微笑む。
ドキリ、と心臓が跳ねた。
「…分かった。お前が受け入れてくれて嬉しい」
そう言ってギュッと抱きしめられた。
心臓がドキドキしていた。
抱きしめられながら優しく髪を撫でられる。
愛しむようにたくさん額や頬にキスの雨を降らせて、啄むように唇にキスをされる。
「ん…っ」
俺の中に入っている火傷しそうなほど熱いソレが、さっきからズクリと甘い疼きを身体にもたらす。
苦しくてパニック状態だったのに、優しく甘やかされるとあっという間にもどかしい熱でいっぱいになる。
自然と腰を揺らすと、有坂がクスリと喉奥で笑った。
「身体は正直だな」
「…っん、あ、ま、まだいいって…ッ」
「もういい加減お前もつらいだろう」
言いながら腰を動かし始める。
有坂のソレが俺の中いっぱいに入っていて、少し腰を動かされただけで脳にまでズシンと響くような快感が込み上げてくる。
こんなの、絶対やばい。
「…っあ、はぁ…んー…っ」
「随分甘い声を上げる。気持ちいいのか」
「ん、ん、ん…っ」
ちゅ、ちゅ、と舌先を吸われながら最奥を優しく小突かれると堪らない。
短い喘ぎ声が鼻から漏れて、舌を絡ませる度にきゅうきゅうと有坂のソレを締め付けてしまう。
「ん、有坂…っ、有坂…」
「っはぁ、可愛い。結城、かわいい」
お互いに抱きしめ合いながら押し付けるように有坂が腰を動かす。
ドロドロに舌を絡ませながら、有坂から与えられる快感をただひたすらに受け入れる。
重い身体に伸し掛かられ、奥に押し当てるように何度も腰を揺さぶられると、脳がビリビリと痺れる。
クセになりそうなほど甘ったるい愛情を注がれて、頭がのぼせたようにぽーっとしていく。
「っあ、んッ、はぅ、あー……っ」
有坂から与えられる愛情の深さに耐えきれず、頭が真っ白に弾ける。
手足がビクビクと震え、だらしなく込み上げるまま快感に身を委ねる。
自分でも知らない間にイッていた。
中のソレをギュッと力強く締め付けながら、トプリと褐色の肌に白濁が掛かる。
驚いたように有坂の目が僅かに見開いた。
「…イったのか。イくならなぜ言わない」
「っはぁ、あ…はぁ…っ」
「全く勝手に快感を得て粗相するなど、お前は本当にいけない子だ。人を煽るくせに拒んだり、かと思えば勝手に達したり…本当に身勝手なことばかりをする」
どこか早口で責めるように言いながら、不意にガツリと力強く中のソレを押し上げられる。
「――ひぁッ」
星が飛ぶような衝撃に目を見開く。
優しかった有坂の瞳の色が、ギラリと嗜虐的に色を変えた気がした。
「お前には少しお仕置きが必要だ」
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