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有坂のジャージを掴んだまま、目の前でめちゃくちゃテント張ってるソレと睨めっこする。
そのままズボンを下ろそうとしたけど、いやちょっと待て。早まるな。
最終的にはソコにいくべきなんだろうけど、でも有坂はいつもキスからしてた。
俺だって男なんだから、エロいことのやり方くらい分かる。
いきなりそこにいくのは、きっとダメだ。
でももうキスはしつこいくらいさっきしたし、じゃあ次はシャツを脱がせるべきなのか。
いや待て、その前に有坂はいつも首にキスして、キスマークを付けてきてなかったか。
「結城、まだか」
「ま、待って」
有坂が真顔で急かしてくる。
俺はそんなに急かしたことないのに、なんで大人しくしてられないんだ。
とりあえずシャツを脱がせようと、有坂のTシャツに手を掛ける。
グイっと上にあげたら、めちゃくちゃ逞しい腹筋が目に入ってドキリとした。
しっかりと割れているソレは同じ男として惚れ惚れするというか、でもなんか見ちゃいけない気がしてくる。
思わず脱がそうとしていたシャツを、スッと元に戻す。
「なんだ。脱がせてくれるんじゃないのか」
「ぬ、脱がせるけどっ、ま、待って」
Tシャツは後回しだ。
とりあえず先にキスマークをつけることにする。
有坂を上から見下ろしながら、グイと肩を押さえつける。
ふと顔を見ると、心なしかいつもの真顔がめちゃくちゃワクワクしてる気がする。
いまだかつてなく目が爛々と光輝いている気がする。
この俺がこんなにガン攻めしてるんだから、もっと女みたいな反応して恥ずかしがれ。
とりあえず、ちゅっと首筋に唇を押し付けてみる。
一度離して見下ろしてみたけど、別に何もついてない。
もうちょっと長めにしないとダメなのか。
今度はさっきより長く唇を押し付ける。
でもやっぱり付かない。
あれ?と思いながら何度も繰り返していると、フッと有坂が息を漏らした。
「結城、くすぐったいんだが」
「えっ」
「何をしようとしてる」
「…え、えっと」
キスマークの付け方が分からないとか言ったら、バカにされそうだ。
俺だって有坂に少しはドキドキして貰いたいし、格好悪いとは思われたくない。
ちょっと考えたけど、いっそのこともうそれはやめることにして、先にシャツを脱がすことにする。
そろっと服を引っ張ると褐色の肌が視界に入って、やっぱりソワソワしてしまう。
どうしようと戸惑っていたら、有坂が焦れたように自分からバサリとシャツを脱いだ。
剥き出しの上半身を視界に入れて、心臓がバクリと音を立て始める。
いつもエッチの時に有坂に何度も抱きしめられては肌を重ねられる、熱くて堪らない体温を思い出してしまう。
「服を脱がしたかったのだろう?それで、次は何をしてくれるんだ」
「だ、だから待って…っ」
なんでそう急かしてくるんだ。
俺には俺のペースがあるんだ。
とはいえいつも有坂にされることを思い出しても、大体この辺からもう頭が真っ白になってる。
有坂は勝手に人の色んな所を触って、めちゃくちゃにキスしまくってくるから正直全然覚えてない。
とりあえずおそるおそる目の前の身体に手を這わせる。
触れると指先に高い体温が伝わってきて、伝染するようにこっちの体温まで上がっていく。
ペタペタと確かめるように身体に触れていると、不意に有坂の手が伸びてきた。
俺の腰を撫でて服の中に手を入れてきたから、慌てて身を捩る。
「っ有坂、今日は俺がやるって言っただろ」
「…そうは言ってもこの様子では朝になってしまう。それに焦らされてばかりでは苦しい」
「じ、焦らしてねーよ。い、今からすごいことするからな」
「なに。それは本当か」
カッと有坂の目が見開く。
すぐにサッと俺から手を離して、再び待ちの体勢になる。
どんだけ期待してんだよ。
とりあえずすごいことって言っちゃったし、こうなったらもうやるしかない。
いよいよ有坂の下半身に視線を向ける。
俺はちまたではドSの黒王子って評判なんだ。
有坂をドロドロの腰砕けの早漏にしてやるくらい、朝飯前のはずだ。
そんなわけでめちゃくちゃテント張ってるその先を、ジャージの上からちょんと指で触れてみる。
有坂が少し息を詰めたから、ちょっと嬉しくなる。
もう一度つついてみると、苦しそうにソレがビクリと揺れた。
思わずビビったけど、めげずにもう一度つついてみる。
「…結城。そろそろ触れてくれないか」
「っえ?あ、わ、分かってるっ」
俺の中では十分触ってたつもりなのに、また急かされた。
もう思い切って触れてみると、服の上からでも分かる、めちゃくちゃ熱い感触。
握って見ると、俺のとは全然違うデカさのソレがガチガチに硬く脈打つのが伝わってくる。
そろそろと触れてたが、有坂は再び上体を起こした。
何かと思えば俺の腰を引き寄せて、余裕なくシャツの上からかぷりと食いつかれる。
服越しなのに狙ったように胸の突起に吸い付かれて、慌てて身体を捩った。
「…ッあ、んぅ…だ、ダメだって」
「お前の気持ちは分かったからもう触れさせてくれ。却ってつらいと言っているだろう」
「だ、ダメだ。今日は俺がやるからっ。絶対やるっ」
これじゃ全然有坂のためにならない。
それに俺は一度やるって決めたらやらないと気が済まないんだ。
今にも俺をめちゃくちゃにしてきそうな手をなんとか叩き落として、有坂のジャージに手を掛ける。
もう有坂がうるさいから、思い切ってずるりと下着ごと引き下げた。
「――っ」
酷く大きな昂り。
苦しげにドクドクと血管が浮き上がっているソレは、いかにも凶暴そうな雰囲気を湛えながらどっしりと構えている。
思わず釘付けになってしまう。
やっぱり俺のとは、全然違う。
というかこんなにまじまじと観察したのは初めてだ。
見ているとなんだかくらりとしてきそうなソレを、ゴクリと生唾を飲んで凝視してしまう。
そっとそれに手を這わしてみたが、触れた瞬間ぶわっと顔に熱が上がった。
やばい、なんかめちゃくちゃ恥ずかしい。
いつも有坂は俺のをしてくれてるけど、俺からしたことは一度もない。
触られる方もめちゃくちゃ恥ずかったけど、触る方もこんなに恥ずかったのか。
だけど有坂に喜んで欲しい。
この俺がまさか他人にこんなことをする日がくるなんて、思ってなかったけど。
でも有坂は特別だから。
俺の一番大切な人だから。
心を決めて、おそるおそるそれに顔を近づける。
いつも有坂がしてくれているみたいに。
俺だって有坂を気持ち良くしたい。
ドクドクと浅黒く脈打つそれからは、興奮からかうっすらと先端に透明な液が滲んでいる。
ちょっと怖いけど、でも思い切ってそれに舌を伸ばした。
――が、寸でのところで伸びてきた手にソレを遮られる。
ぴたりと口元に有坂の手が当たって、ハッとして顔を上げる。
「結城、もう十分だ。お前はそんなことはしなくていい」
「…えっ」
さっきからあれだけ人を急かしまくってたくせに、今更何言ってんだ。
それに目の前のソレは今にも爆発しそうなほど反り立っていて、まるで説得力がない。
「気持ちは嬉しいが、俺はお前にそこまでは望んでいない。可愛い唇が汚れてしまう」
「け、汚れるって…有坂だっていつもやってるだろ」
「俺はいい。だがお前はそういうことを出来る性格ではないだろう。無理はしなくていい」
「べ、別に無理なんか――」
「何かまだ不安があるのか?そんなことはせずとも、ずっと一緒にいるから安心してくれ」
そう言ってあやすように髪を撫でられたけど、いつもみたいに嬉しい気持ちにはなれない。
――なんだかそれは、俺を信用してないみたいだ。
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