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「晴!」
「由紀ちゃん!健太も!」
「はよ。って言ってももう昼だけどな。」
猪塚由紀(いのづかゆき)と前原健太(まえはらけんた)は
小学校からの幼馴染だ。
小さい頃から特別仲が良かったというわけではなかったが高校の時に小、中と一緒だったのは俺を含めたこの3人だけで3年間同じクラスだったこともありいつも一緒にいたらいつのまにか大学まで一緒にいる仲になった。
由紀ちゃんは経営学部で観光経営を勉強している人当たりの良い女の子だ。大学デビューで金髪に近い明るい色にして今ではそれが彼女のアイデンティティになったらしい。
ふわふわと長く揺れる明るい髪は人形のように可愛い由紀ちゃんにとても似合ってると俺も思っている。
健太は医学部で将来は医者を目指している。
父親が外科医で憧れて自分も目指したらしい。
黒髪で短髪なのがトレードマーク、背も高いしキリッとした顔立ちは羨ましいほどである。
「晴はお昼食べた??」
そんな素敵な2人にお昼を誘われてまだ食べていないことを伝えると由紀ちゃんは嬉しそうに中庭にいこうと誘ってきた。
いつもなら学食で食べたり同じ学部の人と3人バラバラなことが多いのだが今日はどうして中庭なのだろうと不思議に思いながらついていく。
中庭はたくさんのベンチやテーブルとイス置いてある学生が誰でも利用できるスペースで目の前には広い人工芝のグラウンドが広がっており普段はサッカーサークルなどが利用しているが昼休みは解放されていて誰でもそこで遊べるようになっているのだ。
ここにしよと由紀ちゃんにいわれ中庭の少し端よりの丸いテーブルとそれぞれ向かい合うように座る。
「じゃん!!!今日は何と私の特製お弁当です!」
「由紀ちゃんが作ったの??!」
2段重ねのお弁当3つを保冷バッグから出して自慢げに見せてくる姿が何とも可愛い。
「今日はね〜〜いっつも学食かコンビニ食じゃ味気ないな〜〜って思って頑張ってみました!驚いた?!」
キラキラして俺と健太の驚いた!という言葉を今か今かと待っている。
「すごいよ!びっくりした!」
「由紀にしては結構いいことするじゃん。」
「ありがとう晴!健太はもっと驚くなり感謝なりもっとないんですか。」
「悪い悪い。すげー嬉しい」
わざとな2人のちょっとした喧嘩に俺がクスクスと笑うと2人もにこと笑って俺をみた。
「喜んでくれて嬉しい!食べよ!」
お弁当を広げて雑談に花が咲いた。
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