アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
1-8
-
予想外の勧誘に目を見開いて彼をみた。
冗談やノリで言っているような感じはないし。
けれど先に浮かぶのはなんて断るのが一番失礼じゃないかということ。
俺がサークルなんて絶対無理!
大学のサークルは結局飲み会や合宿というなのスノボとかバーベキューとかパリピなイメージしかない。っていうのは偏見かもしれないけど俺には遠い世界に思える。
けど、入れば相良さんと知り合いになれるという特権はある。
答えはすぐにです悩んでいるうちに相良さんは監督に呼ばれてしまう。
すぐに決められない俺のよくない性格で困らせてるよな、どうしよう。
「そうだよね、まぁすぐになんて決められないよね。変なこと言ってごめんね。」
「あっ、え、あ。」
相良さんにそんなこと言わせてしまうなんてなにやってんだ。
相良さんは少し悲しそうに謝ってきてこれはもう時すでに遅しというやつでこれっきりだよね。終わった。
そう思っていたのだがそうではなかったようだ。
「断らないってことは迷ってるって都合よく捉えていいのかな?
もしまだ迷ってくれるならさ少しでもやってみたいって思った時に俺に連絡してよ。うちのサークルは初心者でも誰でもいつでも大歓迎だから。」
と言って携帯を差し出してくる相良さん。
連絡先交換するのやだ?と聞かれそんなはずがないと顔を横に取れるんじゃないかってくらいにブンブン振る。
そんな俺をみて相良さんは笑って よかった、と答えた。
「よし、これでお互い登録完了。」
「はい。」
お、俺の携帯に相良さんの連絡先が。
相良さんの連絡先のアイコンは犬と一緒に戯れてる相良さんが写っている。
あぁ、なんとも神々しい。
スクショしてしまったのはいうまでもない。
また1つ着実に罪を重ねていく。
「篠宮くんの下の名前は、せい?はる?」
「はるです。」
「晴くんか。いいね。」
何がいいのか全くわからないけど晴くんと呼ばれたことが頭の中でぐるぐると回って何も反応できなかった。
「興味出たら連絡してね。
気になることとか質問でもいつでも。」
そう言い残して相良さんは背を向けて監督のとこへ走っていった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
8 / 12