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人形
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オマリ――と呼ばれた少年からは、何の返事もなかった。
相変わらず一点をぼんやり見つめるだけ…。
「7年前、我々の存在を察知したお前は、その内に秘める強大な力を誰かに受け継ぎ、そして自分の心までも闇の中に封印してしまった…」
男はまるで独り言のように囁くと、不意にフッと笑い、いきなりオマリの上着を引きちぎった。
そしてその白い穢れなき肌に舌を這わせる。
まだ未熟な胸の突起を舌で転がすと、オマリの口からは素直に喘ぎが漏れるのだった。
「…あ…んっ…」
男はニヤリといやらしく笑うと、さらに執拗に責め立てる。
「…ああンッ…」
オマリは喘ぎとともに顎をのけ反らせた。
がその時、
コンコン――
部屋のドアがノックされ、
「オルドス様…」
部下らしき男の声が聞こえてきた。
オルドス――ヴィアヌ・オルドス将軍は、冷めた声で告げる。
「入れ」
部下の男は「はっ」と返事をすると、素早く部屋に足を踏み入れた。
部屋の中は先程までの淫猥な空気は一切なく、オマリは布団に包まり、こちらに背を向け普通に寝ているように見えた。
ベッドの側に立ち、大柄で威圧的な体躯を部下の前に見せつけるオルドスは、その低い声を響かせた。
「何かわかったか?」
「はっ、例のロッシュ・リードの件ですが…」
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