アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
怪しい宿屋
-
手を伸ばせばすぐに届く場所にリードがいる――そう思うだけで、ポルタの下半身はズクズクと疼くのだった。
リードの体温が伝わる距離に、ポルタは思わずその背に襲い掛かりそうになる自分を必死で堪え、我慢した。それはポルタにとっては拷問のような時間でもあった。
そんなポルタが一人悶々としていた時…
暗闇の中、不意にギィ…と不気味な音を立てて部屋の戸が開いた。と同時に、手にランプを持った何者かを先頭に、数人の人影が侵入してくる。
部屋の中をほのかに照らしながら、複数の足音がリードとポルタの眠るベッドへと近づき、そして手前に眠るリードの頭上にランプが掲げられると、何者かがボソリと呟いた。
は
「よく眠っているな」
その声は、宿屋の主人――サルージのものだった。
空いた手で眠るリードの顎に手をかけると、後ろに控えた強面の男たちから下品な笑いが漏れる。
「ほぉ…、こいつは高く売れそうだな」
今度はランプをポルタに向けると、
「こっちは金にならねぇ」
まるで興味なさ気な声が響く。
一瞬ピクリ、とポルタの肩が揺れたが、そのことに気づいた者は誰もいない。
サルージの手はまたリードの頬に触れると、まるでその味を確かめるかのように、いやらしく肌を滑る。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
40 / 195