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救世主
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その喘ぎ声が耳に届いているのかいないのか、手を止める様子のないロウ。
さすがにこれ以上弄られたらヤバイと感じたのか、リードはロウの腕を掴み動きを遮った。
ロウは掴まれた腕を振り払うでもなく、どこか神妙な面持ちでリードを見据えると…
「知っているか?オマリという少年が、世界を破滅へと導く…という噂を」
「オマリが世界を破滅…!?」
リードは目を見開きロウを見つめた。掴んだ腕も自然と緩む。
確かに、今世界が不穏な空気に包まれているということは何気に耳に入ってきていた。それによく考えれば、この旅をする中で、オマリの偽物や、オマリの名を耳にすることが度々あった。
だがしかし――
唐突にそんな話をされても、リードには信じられるはずもなかった。
戸惑うリードを余所に、更に続けるロウ。
「ただ…気になるのは、そのオマリという少年の持つ底知れない力が、誰かに分け与えられたというもう一つの噂…」
「……!!」
リードはロウの言葉に息を呑み、更に大きく目を見開く。
そんなリードにロウの鋭い視線が注がれる。
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