アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
救世主
-
ロウはもう一度、今度は強めにリードの胸にある傷痕を丹念に撫で摩った。
するとリードの躯は再びビクンと震え、反応してしまった自分を恥じるようにリードは眉間にシワを寄せる。
そんなリードをどこか意味ありげに見つめながら、無表情を崩さずロウは口を開く。
「その力を分け与えられた者の胸には、紋章のような痣があるとか…」
「……!!!」
ロウの言わんとしようとしていることを察知したリードはおもいっきりロウの手を振り払い声を荒げた。
「それがオレと何の関係があんだよっ!!!」
だが次の瞬間――
今までどこか物静かに座っていたロウの瞳にあやしい光が宿り、いきなりリードの首を腕一本でベッドに押さえ込んだのだった。
「…ぐ…っ…」
リードは苦しげに呻き、腕を引きはがそうと懸命に藻掻いたが、ロウの力は半端ではなかった。
まさに息の根を止めかねない勢いだ。
しかし本当に驚いたのはこの後だった。
ロウは押さえ込んだリードの胸に、なんと舌を這わせてきたのだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
80 / 195