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組長室
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「組長、報告に参りました。」
「入れ。」
白は襖を開けて中に入った。そこでは、組長と若が話をしている最中で、白はいくつかの資料を渡した。
「事故があった数日前、新入りの組員がある計画を幹部に提出したそうです。内容は、車と運転手を用意し、橘組 若頭を殺すこと。目的は不和組のシマの拡大です。一般市民によるひき逃げに見せかける為の工夫もなされていました。」
真尋(若)「その新入りは誰だ。」
「一切の情報が残っていませんでした。」
若「消えたのか……。情報が残ってないなら潜入…………
まさか………黒?」
「可能性は高いと思われます。」
若「だが、黒が事故の計画をたてるとは思えない。なぜ、あいつが俺を殺す必要がある?」
「理由についてはこれから聞き出します。幹部の指示により地下牢に入れました。若もいらっしゃいますか?」
若「いや、幹部に任せる。おやじ。」
組長「はぁ……黒がそのようなことをするとは考えにくいが、しかたがない。絶対に殺すな。嘘をついていなければすぐ部屋に戻せ。これが条件だ。」
「了解」
白が組長室を出たあと、組長の妻である椿(つばき)が隣の部屋から顔を出した。
「いいのですか。黒は暗殺者、調べてしまえばバレてしまうような殺し方を実行するとは思えませんわ。」
組長「だからといって、疑わなければまた誰かが怪我をするかもしれん。それだけは、避けねばならんからな。」
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