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別の色が塗り潰す
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解放感にオレは、ずるりとペニスを引き抜いた。
摺り落ちないように、神田の腰を机へと押さえつける。
ペニスを軽く扱き、残滓を神田の尻を目掛け、放った。
スッキリとした感覚に手の力を抜けば、神田の身体は、ずるずると床へと落ちていった。
べしゃりと音を立て、尻に放った精液の上に、腰が落ちた。
両腕が、ギリギリ机の上に投げ出されている状態の神田は、肩で息をする。
「ぐしょぐしょじゃねぇか……」
自分の陰毛を掴み、濡れた感触に、顔を歪めた。
耳まで真っ赤にした神田は、居たたまれないというように、腕の間に顔を埋める。
「そこの引き出しに、タオル…あるから」
顔も上げずに、指先だけで示された一番大きな引き出しを開ければ、フェイスタオルが何枚か入っていた。
「ん」
一枚を引き抜き、神田に差し出す。
「大丈夫。九良が先に拭いていいよ」
まだ、先程の余韻が抜けきれていない神田は、息を整えるように、肩で大きく息をする。
その言葉に甘え、オレは、適当に股間を拭き、身形を整えた。
神田は、未だ辛そうに、床に座ったまま、机に撓垂れている。
あ、薬飲ませてねぇや…。
番が居れば、こんな苦労しなくても済むだろうにな。
オレが、番になってやれば……。
こいつと一生…?
瞬間的に浮かんだ考えは、神田ではない違う色で塗り潰される気がした。
堪らなく欲しているかと聞かれれば、そこまで煽られる感覚はなかった。
ただ、欲求を、…本能のままに抱きたくなっただけだ。
自分のものしてしまいたいとか、ずっと守り愛でていたいとか、そんな想いは、湧いてこない。
脇に押しやっていた薬瓶を、神田の投げ出された腕の横にことりと置き、背後にしゃがみ込んだ。
瓶を置かれる物音に、微かに顔を上げた神田は、オレの動きに、眉根を寄せる。
「まだ、怠いんだろ?」
後ろから抱えるように腰を抱くと、弛緩していた神田の身体は、緊張に竦んだ。
「いいよ、平気…だか、ら」
「無理すんなって」
手にしたフェイスタオルを床と尻の間に差し入れる。
神田の汚れた尻や股間を、ざっと拭いた。
下着やスラックスを直し、神田を椅子の上に座らせた。
「はぁ……、ごめん…」
神田は、怠そうに、椅子に身体を預ける。
机の上に置かれたティッシュボックスから数枚を引出し、オレは、床の汚れをざっと拭き取った。
気合いを入れるように身体を起こした神田は、机の中から別の小瓶を取り出す。
「……出来たら、困るだろ?」
小瓶からカプセル剤を取り出した神田は、口の中へと放り、唾液でそれを飲み下した。
たぶん、アフターピルだろう。
粗方綺麗になった床を見やり、オレは、ふっと息を逃がした。
「また困ったら、抱いてやるよ」
オレの言葉に、神田は、悔しそうに瞳をきつく閉じた。
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