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しょっぱい口づけ
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双丘を掴まれ、左右に押し開かれた。
閉じようとする孔が、くちゅっと小さな音を立てる。
近衛の指先が、ぐにぐにとする抵抗を受けながらも、中へと入り込む。
「んっ………んふっ…」
走る快感に、身体がびくつき、無意識に喘ぎの吐息が零れる。
ふっと唇を放した近衛は、伝う唾液を左手で拭う。
右手は、緩やかに僕の孔を刺激する。
挿抜される度に、くちょくちょと粘着質水音が耳を犯した。
「上も下も、ぐしょぐしょ……」
はっと短く吐かれる息は、笑みを纏う。
カッと頬が羞恥に染まり、恥ずかしさに、視線を背けた。
近衛は、軽く腰を落とす。
ぐっと持ち上がられた尻に、ぴたりと宛がわれる熱源。
キスするように触れる先端に、孔がひくつく。
僕の首筋に、べろりと這う近衛の舌。
まるで味見でもされているかのようだ。
「挿れてよ…、自分で」
ちゅっ、ちゅっ、と何度も唇が首筋に触れる。
僕は足の間から腕を伸ばし、どくどくと息づく近衛のペニスを、そっと摘まんだ。
僕の指の感触に、近衛のペニスは、新たな涎を垂らす。
ぬぷり…、抵抗を伴いゆっくりと挿り込んでくるペニスに、身体が震える。
「ぁ………、ぁ…んんっ……」
尻を掴んでいた近衛の手が、左の膝裏へと回された。
自分へと引き寄せるように持ち上げられれば、僕は片足で身体を支える形となる。
快感に力が伝わらない身体は、結合部に自重をかける。
自然と身体が、沈んでいく。
ずぶずぶと近衛のペニスが僕の中へと、沈んでいく。
「んっ………ぁ、はっ…」
内側から押し開かれる感覚に熱を纏う息が零れ、近衛のペニスを、根本まで咥え込む。
真正面、少しだけ見下ろす形で、近衛の顔を見やれば、くっと片方の口角を上げた笑みをくれる。
近衛の左手が、僕の頬を包んだ。
「好きだ…………」
意図せずに、漏らすように、近衛の声が放たれる。
喜びと快感に、僕の瞳が涙に溺れた。
「僕も………すき」
だけど、この手は離れてく。
痛む胸に、大好きなその唇に、僕は、口づけを落とす。
涙に濡れる口づけは、先の未来を表すように、しょっぱい味がした。
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