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責任、取ってくれるよね?
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「俺、なってやろうか?」
何を言っているのかわからずに、おれは、更に顔を顰めた。
「番。俺、αだからね。なれるよ、お前の番」
にたりと下卑た笑みを浮かべる男。
「番が居れば、発情期に困らさせるコトもねぇし、瀬居の厄介事も減るんじゃね?」
厄介事……。
その言葉に、おれの心は揺れた。
「俺の言うコト聞いてくれんなら、ね。瀬居に迷惑かけんの嫌でしょ? お荷物になりたくないでしょ?」
畳み掛けられるように紡がれる言葉に、おれは、頷いていた。
「でも、その前にさ」
徐に言葉を紡いだそいつは、二の腕を掴み、おれを立たせた。
ぐっと身体を寄せられ、壁へと追い詰められる。
「こんなんなってんだけどさ」
腰を屈め、おれの太股に、グリっと押し付けられたのは、勃起したペニス。
「…責任、取ってくれるよね?」
可愛らしく首を傾げて見せる男に、視線を背けた。
「恥ずかしい? でも、直ぐに慣れるんでしょ?」
いやらしく乱れるんでしょ? と、笑む顔は、下品以外表す言葉が見当たらない。
「そのまま挿れたら、痛いよね……? 自分で慣らしてよ」
がっと捕まれた肩に、おれの身体が、くるりと反転させられる。
壁を向く自分の身体に、後ろに立つ男を振り返る。
「痛いのも好きって言うなら、いいけど?」
ごりごりと裏腿に当てられる硬い感触。
おれに問うているはずなのに、その言葉は、逃げ道を持っていない。
一歩下がった男に、おれは、ベルトを外し、前を寛げた。
そのまま背中側から、下着の中へと手を入れようとした瞬間、手首を捕まれた。
「それじゃ見えないじゃん」
きゅっと寄る眉根のままに、男を見やれば、にたりとした笑みが返ってくる。
「見られてる方が興奮するでしょ?」
言葉と共に、下着ごとスラックスが下げられた。
男は、今までおれが座っていた椅子を引き寄せ、壁につけた。
「下、全部脱いで、そこに足、上げてよ」
椅子の上へと足を乗せるように指示される。
おれは、言われるがままに、下着とスラックスを脱ぎ捨て、壁を向いたままに椅子に、靴下だけを纏う足を乗せた。
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