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沈んで堕ちて
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ずるりと私の中から抜けていった指先に、食むもの失った喪失感に、奥が疼いた。
軽い昇天を繰り返していた身体は、息苦しさに痙攣する。
腕の隙間から、薄く開いた瞳を自分の脚の間へと向けた。
前を寛げ、臨戦態勢のペニスを掴み出した縁は、そのまま腰を寄せた。
近寄る熱さに、縁がそのまま挿れようとしているコトを察する。
「ゴムを…つけて、下さい」
触れてしまえば、私の体液が混ざってしまう。
私の体液という不純物が混ざってしまえば、縁の精液は、使い物にならなくなる。
「今日は、いい」
制止する私の言葉を無視し、縁は、ぴとりと、ペニスを宛がった。
――ずぶり
私の中へと侵入してくる熱い肉棒に、身体中が痺れた。
「ん、ふ…………ぅ…ぁ」
ずるずると引き摺られ、擦られる。
身体の内側から焼け焦げてしまいそうだった。
「抱くと言っただろ。中に射精(だ)すまでが、セックスだろ」
薄い膜すらない。
邪魔するもののない性交は、熱を直に伝えた。
粘膜を擦るその感触に身体の芯が炙られる。
「どうせ、孕まないんだ。お前のこの腹ん中に注いでやるよ」
縁の指先が私の下腹部を緩やかに撫で擦った。
撫でられただけのその場所が、その奥の腹底が、縁の精液を求め蠢いた。
「どこが好きだ……?」
ゆっくりとずるずると引き抜き、確かめるように小刻みな侵入を繰り返す。
根元まで埋め、くいっと揺らされた腰に、ビリッと電気が駆け抜ける。
「ん、ぁ………っ」
身体は正直に反応する。
縁に担がれている腿が、びくりと跳ねる。
「奥か…、ここだろ?」
膨れ上がる前立腺を押し潰し、奥まで入り込んだ縁のペニスが、より深くまで沈み込もうとするように、ごりごりと触れる壁を擦る。
「ぁ、ぁあ、……ひ、…ぅ」
どうにかなってしまいそうな、自分が粉々に砕けてしまいそうな感覚に、身体が震えた。
どこまでも沈んで堕ちていきそうな身体に、不安が広がる。
縁の後頭部へと手を回し、短い髪に、頸に、爪を立ててしがみつく。
肩に担がれた両足に、縁の頭を抱き寄せる私に密着する身体は、半分に折り畳まれる。
天井を向くアナルに、真上から打ち下ろされる杭に、息苦しさが助長する。
奥深くまで打ち込まれる杭に、身体に微弱な電流が、止めどなく流れ込む。
その息苦しさにも、圧迫感にさえも、私の身体は歓喜した。
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