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初日
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とある夕暮れ時の帰り道。
突然恋がぽつりと行った。
「別の世界、行って見てえなあ」
「はぁ?どういう意味?」
良く意味が分からず、僕は聞き返した。
「いや、なんか起きて欲しいじゃん?平和っつーのもいーけどさ」
こいつ、そんなキャラだったか?
不思議に思ったが、とりあえず乗ってやる事にする。
「恋はどういう世界に行きたい訳?」
「俺はなー………あ、『えんじぇる娘』の世界がいいなぁ」
えんじぇる娘っていうのは恋が好きなアニメで、天使っぽい女の子のちょっとえっちなラブコメだ。
………っていうか、
「二次元行きたいだけかよ…」
「わ、悪いかよ!!人類の永遠の夢だろ!!……そ、そういう凛はどこが良いの?」
あ、話逸らしたなこいつ…
「僕は……動物がたくさん居るとこに行きたい」
「お前、動物好きだったな……てかそんなんで良いの!?動物園行けば済む話じゃん!!」
「何を言うんだ。僕が言ってるのはそんな生半可なもんじゃない。僕以外の人類は居ないくらいの勢いじゃないとね」
「……お前さ、俺以外に友達いねーだろ………まぁ、そうか……ふむふむ、成る程ねぇ」
何か納得したように頷く恋。変な奴………
これが、僕が最大級の不幸に巻き込まれる引き金になった。
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