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そして二人は永遠に
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愛する貴方は先に天国に行った。
貴方が消えてからもう何もわからなくて
ずっと毎日泣いていたら
いつの間にか色までわからなくなった。
舞い散る桜も、マリンスノーの海も、銀河がかかった夜空も、
どうしても灰色にしか見えない。
こんな目じゃ何を見ても仕方が無いなあ。
そんな時貴方が残した宝箱を見つけた。
貴方が好きだと言っていた空の模様だった。
少し蓋を開くとたくさんの光が。
気がつくと僕は宙に浮かび雲の上にいた。
そこには愛する貴方がいた。
でも色は見えない。
そこにさっきの光が来て、あなたを包み込んだ。
明るい光を放ち、貴方は青色の星になった。
「貴方は、お星様になったんですね。」
色を思い出してとても綺麗だった。
そうだ
見えなかった景色を見よう
貴方を最初に見た桜の咲く場所
貴方と初めて一緒に来た海
貴方が綺麗だと僕に微笑んだ銀河系
どれもキラキラと輝いていた
でも何かが足りない
大好きなあなたがいないんだ
貴方がいないのなら何を見ても物足りない
僕も、お星様になりたいです。
僕は白色のお星様になった。
これから、ずっと、ずっと
そばにいてもいいですか。
ねえ、そらるさん。
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