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しばらく本を見た後、俺は帰路についた。
今回も数冊借りて今週中には読み終わるつもりにしている。
どんなにバイトが忙しくても、昔から本を読むのが大好きな俺はこれだけは毎週欠かさなかった。
その分、本が大量に入ったリュックは重いのだが…
顔合わせの時間は19時。
場所はかの有名な高級旅館の一室。
昼休みが過ぎた頃に母さんから連絡があったのを思い出す。
幼馴染みたちが言っていた“金持ちとの結婚”もあながち間違いではないのかもしれない。
あんな高い旅館の一室…
そんなとこ借りれる金持ちと何処で知り合ったんだよ母さん…
我が母親ながら恐ろしいほどの友好関係の広さ。
そして持ち前の天然により、『守ってあげたい』とよく言われる男心擽ぐる性格。
椿「はぁ…」
溜め息しかでない自分。
なんど母親のあの天然具合に何度振り回されたことか…おまけに弟の優がプラスされて、それはそれは大変な…
文句を言っても仕方がないが、言いたくもなる。
母さんも優も危機感をもって行動してほしいものだ。
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