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ーーーーーーそして現在に至る。
全員揃っているらしい“笹木兄弟”の迫力は1人1人で見るよりも辛く、神々しい。
ふざけているわけではない。
本当に幻なのではないかと疑うほど、その存在は全てを魅了してしまうだろう。
生徒会長である笹木翼先輩を始めとし、2年生の笹木涼先輩。それから宿敵である同じクラスの笹木昴。
見覚えしかないその面子。
知ってか知らずか…宿敵、笹木昴がニヤニヤと嫌味のように見ているのはおそらく気のせいではない。
それから案内してくれた彼と、壁際に寄りかかりスマホでゲームをしているのが“笹木兄弟”残りの弟たちであろう。
歳は優と同じくらい。
何処を見ても整っている顔。
眩しいくらいの大物オーラ。
つい数時間前まで遠い存在…というか、気にもしてなかった存在が今目の前に現れたイメージだ。
まてよ…
笹木昴は再婚相手の子どもが俺と知っていたのか?
だからあんな態度を…
いや、態度的には入学当初からなので関係はないか。
翼「父さんたちまだ遅くなるようだから、先に自己紹介でも始めとくが…いいか?」
生徒会長様に同意を求められ、ブンブンと首を縦に振る。
もういっぱいいっぱいだ。
頭から煙を出してもおかしくないくらい。
翼「自己紹介と言っても…同じ制服ならわかるだろうか?生徒会長をしている長男の翼という。よろしくな。」
知ってますとも。
むしろ知らない奴見てみたいくらいだ。
それから忘れているだろうが、ついさっき図書室でお会い致しました。
涼「順番てきに俺?次男の涼。先に言っておくけど、よろしくするつもりも馴れ合う気もないから」
軽く睨まれた俺。
その眼力すら怯える対象なのだろうが、打たれ強い俺はなんとも思わないんだな…これが…
とりあえず、苦笑いだけ送っておいた。
歓迎されているとは思えないってことは覚えておこうと思った。
昴「次俺か……これ紹介いる?」
椿「………お好きに…」
昴「ならいらないよね…」
笹木昴は相変わらずの無表情で言い放つ。
同じクラスで席も前後で…これ以上なにを紹介されればいいのか…
昴「あ、でもそっち知らないか。」
優をチラリと見た笹木昴。
昴「四男の昴。そっちのチビと同じクラスだよ」
「えぇええええ!!?クラスメイト!?」
必要以上の驚きを見せる案内をしてくれた彼に何故だかこっちまで驚く。
昴「あ、それから…涼兄…そのチビはれっきとした“男”だから。涼兄が死ぬほど嫌いな女じゃないよ」
涼「……あれ?そうなの?」
………おい。
おい!!!
チビじゃねーし!女でもねーよ!!!!!
なんで一々確認とってんだよ!
制服見ろよ。ズボン着てるだろ!
そもそも顔でわかるだろ!!!
…………とは、言えるわけもなかった。
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