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ストーカーの成果2
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「連さんだって、知ってるでしょ?紅さんは全部考えて、最善の選択をする事ぐらい」
「知ってる。知ってるけど…」
「それを無下にはできませんから」
「許したのか?」
「許せませんよ。俺は紅さんに恋愛感情を抱いてる訳じゃないですから、別に恋人ができようと、幸せならそれで良いんです。ただ、傷付ける奴は許しません。腹を切り裂いて、内臓引っ張り出したい位です」
相変わらず言うことが怖い。
実行に移さない事は重々承知しているが、万が一、理性が無くなる様な出来事があった時、雨音は誰にも止められないだろう。
「それと多分、この件には、音葉さんも絡んでると思います。俺の携帯の性能のせいでよく聞こえなかったんですけど『音葉の為なら』みたいな声が聞こえたんです」
「音葉のため…」
何か隠している様な気はしていたが、一体どんな関係があるのだろう。
「取り敢えず、俺は紅と紫音の方を調査するので、連さんは音葉さんの方をお願いします」
「調査って、なにすればいいの?」
「そっちは、調査は必要ないと思います。音葉さんなりに、言えない事情があると思うので。」
「じゃあ、何を?」
「できるだけ、隣に居てあげてください。紫音の奴、何するかわからないので」
「よく言うな。雨音も大概だぞ」
「俺より、数倍ヤバイやつですよ。あいつは」
雨音はこう見えても自分の異常さを理解している。
そんな彼が自分以上に危険だと語る紫音は、一体何を目的にして、これから何をしようとしているのだろうか。
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