アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
疑心暗鬼
-
「で、どこに行くの??」
隣の屋上に跳びうつったオレらは、
そのまま、校舎の中へと入る。
「そりゃ、皆のところ」
朝霧は、
そうたんたんと答えた。
「…もしかしてCROWNの皆のところ?」
「うん。みんなに言わないとさ…」
「…何を??」
なんか嫌な予感しかしない。
さっきも、
もーらい
なんて言っていたし。
「…決まってるじゃん?
メンバーに入るんだ」
やっぱり、そうクルのか!!!
「何で足止めたの?」
「だって、オレだよ?
ダメだって、朝霧たちのとこ行ったら、
朝霧たちまでイジメられる「不良がいじめられるはずないじゃん」
ごもっともだ・・・。
「…迷惑とか、
そんなこと、考えるなよ?
委員長??」
「…でも…」
「大丈夫、信じて」
そう言って、
オレの手をひき、
再び歩きだした。
なんで彼が自分にここまでしてくれるか、
わからなかった。
本当に信じてもいいのだろうか??
朝霧は、
根はイイヤツだけど、
今までの関わり方を振り返ると、
オレは逆に恨まれているハズだと思う。
毎日毎日、オレに指導されてんのに…
なのに、
なんでだ?
正直、
さっき
斗真に裏切られたから、
きっと疑心暗鬼になってる。
だから、
少し怖い。
もしかたら、
朝霧は…
オレのこと、
騙そうとしているんじゃないのかって
思ってしまう。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
27 / 85