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断る
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扉を開けると、会長が仕事をしていた。
いつも通りの風景。
でも、今日はなんだか、空気が重い…
まあ、
そうだよな…
ウワサは全校生徒に知れ渡っているし…
ラッキーなことに、
他の生徒会メンバーは居なかった。
すんなり、辞めれる…
「…高橋先輩…」
「中へ入って扉を閉めて言おうか、常識だろう?なあ?坂倉」
「っ…すみません…」
この態度はきっと、
オレのことを信じていない…そう判断した。
そして、いつもと違う先輩にオレは恐怖を感じた。
「あの、これ、お返しします…」
オレはそう言って、
腕章を差し出した。
「…ソレは断る。」
「え?あ…なんでですか…
会長は…あのウワサをご存知ですよね?
しかも、斗真から、リコールされたことも知ってますよね?」
なのに何故…
「…お前が今までほとんど仕事していたのに、
お前辞めたら、オレに仕事…くるんだよな…」
少なくとも、
先輩は、オレを…必要としてくれてるんですか??
「…じゃあ、斗真たちを納得させてください…
じゃないと…オレ…」
「ああ。そこらへんは心配するな。
お前は仕事をすればいい。」
その言葉にオレは
安心と同時に不安を覚えた。
「…はい。先輩の迷惑にならないように、
しますね。」
そう言い、
頭を下げて出て行こうとしたとき、
先輩に腕をつかまれた。
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