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半信半疑
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高橋幸也(会長)said
最近、変なうわさをよく聞くようになった。
あの風紀委員二年目の坂倉連が
理事長の娘の牧原さんを襲ったとかなんだとか。
アイツに限ってそれはないだろう。
バカバカしいな。
と、思っていた。
けれど、昨日、牧原の娘が、オレのとこに来た。
「ふえっ…会長…」
全身傷だらけで、泣いて入って来た。
「…坂倉君にやられたんですうっ…怖くて…私…」
言っていることが、ウソと思えた。
けれど、
あの場では、牧原の娘を信じることにした。
あの場ではな。
本当に坂倉がしたなら、
アイツの性格上、申し出に来ると思うが…
そんな事を思って次の日の放課後、
アイツはやってきた。
生徒会室に。
やはり、やったのか??
信じていたオレのこの気持ちは
言葉となり、少しキツイ言い方になっていた。
辞めるといわれた。
理由はあのウワサのことだ。
昨日の今日でこんなにひろまるものなのかと、思いながら、
今まで風紀が成り立っていたのは、
坂倉のおかげであることに気がついたから、
とりあえず、辞めさすのはナシだ。
オレに仕事来るし…
本当は、相談しにきてくれたのかと思った。
やっぱりやってなかったんだ!
と、思いたかったのかもしれない。
坂倉は、無理矢理笑っているように見えた。
オレに一礼をして、
出て行こうとする、彼の手を、オレは無意識に掴んでいた。
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