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中立
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「…え…あ…会長?」
「…坂倉…」
坂倉の顔が怯えていた。
オレの態度から見たら、オレはお前の敵のように移ってしまうんだろうな…
「…あのさ…」
言えよ。
無理するなって…
助けてぐらい言えよ…
坂倉…
「会長…」
「…いや、なんでもない…」
「…そうですか…では失礼しますね…」
あいつはそう言って出て行った。
自分はあいつが本当にしたのか、半信半疑のままで…でも、言ってくれると思っていたから…すごくショックで、思わず手を掴んでしまった。
「…何やってんだか…」
オレはそんだけの存在だったってことか…
少し、悲しいけど、
あいつがオレに言ってくれるまで、
待とうと思う。
だから、
オレは中立という立場に行く。
助けるわけでもなく、いじめるわけでもなく
ただの傍観者…
それって…最低なことだけど、
せめて、
あいつが言ってくれるまでは…
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