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泣いてる君
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斗真said
屋上から見る空は
とても綺麗です。
特に今日は晴れている。
あの日から、
私は貴方と喋っていない。
噂はかねがねお聞きします。
CROWNとつるんでらっしゃるとか…
ほんと、物好きですね。
あの人たちも…
大切だから…
離れなきゃいけないのに…
何故わからないんでしょうか…?
だから、仲間が怪我する羽目になるんですよ…
あの日、私は朝霧…CROWNに蓮を奪われました。
私から…いえ、私達が捨てたのに、何を今更って思うかもしれません。
でも、ああするしかないんです…
貴方を救うには…
私が授業をサボるなんて珍しいことです。
しばらく、貯水地から空を眺めていたのですが、お客さんが来ました。
誰ですかね?
来た人から見えないよう、下を覗き込みました。
「…あ…」
来たのは蓮でした。
辛い顔をしていますね。
そりゃ、辛いでしょう…
噂には聞いてますよ。
槙原さんによって、生徒から襲われたり、仲間が痛い目にあったり。
本当に彼女は、彼を壊す気でいますね…
いえ、彼女ではなく、彼…だっけ…。
「…なんで…こんな目に…会わないといけないんだ…オレは…」
蓮が泣いてる。
なのに、行けない…
君の涙を拭えない臆病な私を許してください。蓮…
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