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ごめんなさい。
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私は、彼に近づきました。
一歩一歩近づくたびに、蓮の体はビクビクと肩を揺らす。
顔には出しませんが、
正直、つらいですよ。
一番愛しい人に、怖がられているんですから…
「…こな…いで…。こないで…」
蓮は、身動きが取れず、ただ、怯えていた。
息が荒く、過呼吸になりそうだった。
「…っ…」
その姿に、オレのココロが痛んだ。
彼に触れようとした時、
蓮は意識を手放した。
「…蓮…」
涙が頬を伝っていて、
救ってあげられないオレは自分に腹がたった。
「…ごめんなさい…蓮…」
私も涙を流しました。
そして、彼の髪をかきあげて、
おでこにキスをしました。
「…本当に…すみません。」
私は、そう言い、屋上を後にしました。
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