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2日目
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「またか…何度言ったら、わかるんだよ!オレの仕事増やさないでくれよー…」
なんて、言いながら、門の前に立つ、委員長。
今日のオレらは、いつもみたいなテンションじゃない。
昨日、追い返された後、高校生の奴らと、喧嘩したんだ。
相手が喧嘩売ってきただけだけど。
当たり前だけど勝った。
しかし、無傷じゃないんだ。
オレも皆もそれなりに、傷を負っている。
集団相手にこの人数だからな…
「…あれ?五人とも、なんでそんなに、傷だらけなんだ?」
不思議そうに聞いてくる委員長は、
意外にも可愛かった。
だって、
首傾げてるんだぞ?
それは、さておき、オレらは、イライラしていた。傷が痛いからだ。
マイペースな性格の委員長の会話はオレらを怒らすのには、もってこい。
「…君は…確か朝霧…だよな?すごい傷だな…早く保健室へ行かないと…」
そう言って、オレの手を掴んだが、
オレはふりきった。
「…朝霧?」
「…手当なんか、いらねえ」
委員長を睨み、校門を抜けようとしたが、
「ダメだ。朝霧。」
委員長は、
オレの腕を再び、掴んで止めてきた。
「…離せ。」
「…オレには、その傷がどうやって作られたのか、知る原因がある。それに、自分の身体は、大切にしないと…」
委員長の言葉一つ一つに、
重みがあった。
そして、何故か、彼には逆らえないオレらがいた。
「ほら。田沼君も、王人君も、さっさと保健室いってきて。そんなんじゃ、親が心配するよ。」
昨日は、
追い返されたけど、
今日は、入れてくれるみたいだ。
「…校則破ってるやつらは、入れないんじゃ、ねえのかよ。」
「は?今そんな事言ってる場合じゃないだろ?ほら、行くぞ!」
委員長は、オレの手を引いて保健室へと向かう。後の四人も、戸惑いながらも、ついてきていた。
なんなんだ。
この風紀委員長は…
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