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第2章 4
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次男の信之は重度のブラコンであるから、李土の名前を出しただけで、目覚ましよりも断然、目覚まし効果バツグンなのだ。
小さい頃から何でも出来た、超絶美形のお兄様がずっと家族だったのだ、皆んなに美形兄弟だと持て囃された結果、
見事なブラコンへとジョブチェンジした。
この頃は何をするにも李土、李土と、所構わず後をついて回っている。
このままだと、まともに友人関係も築けないのでは無いかと密かに心配なのだけれど、
(まぁ〜、お兄ちゃん離れなど、言った所で出来るものでも無いし、しばらくは様子見だよなぁ〜)
と、若干辟易としているのだ。
普段は我を通す性格でも無いのだが、こと、李土の話になると途端に頑なになる。
今のところ、李土や大河の言うことは素直に聞くので、別段困りはしないが、
そこが崩れたら変に意固地にならないか、若干気掛かりでもある。
ま、起こってもいない事を心配していてもしょうがないので、綾人は気持ちを切り替えて、
自室がある二階へと足を向けるのであった。
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