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第2章 18
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予想は付いていたが、トイレまでふんだんにお金をかけている豪華さに、誰の目もないと言うのに全然気が休まらない。何か壊しわしないかと、気疲れしてしまうのだ。
これは、とっとと残りの作業を終わらせて帰ろうと、トイレを済ませてお手洗いを出たその時ーーーー、
突然。
何とも言い難い、甘い香りが、綾人の鼻孔をくすぐった。
ーーー何だろう…、
花、の匂い…?
とても、甘くて…、いい匂い…。
嗅いだことがないその香りは、とても魅力的で。知らない匂いの筈なのに、何だか懐かしさを覚えるような、不思議な香りがした。
その瞬間
綾人は、より強く香りのする方へと、自然と足を向けていた。
香りのかおって来る方へ歩いて行くと、どうやら2階からその香りはして来ているようで、フラフラと花に誘われる蝶のように、綾人は階段を登って行った。
綾人が階段を登り切ったその時、
今までの比ではない程強く、例の匂いが香って来たかと思えば、
突然。脚がガクガクと震え出し、
カクッと力が抜けて、そのまま真っ赤な絨毯が引かれた床にへたりと座り込んでしまう。
ーーーな、に、…?
なんで、僕…、座ってるの?
頭もぼぉ〜っとしているし、もう自分が何故ここに居るのかさえ分からない。
そして、脚に力は入らないし。何より、さっきから胸の動悸が激しく、
はぁ、はぁ、と呼吸も熱っぽくなっている。
1番訳が分からないのは、下半身からくるのが、ヅクヅクとした快感で、先程からお腹の奥が疼いて堪らないーーーー。という事だ。
はぁっ、はぁっ、あ…っ、ん、
今まで意識もしたことが無い、後ろの中が疼くその快楽に、綾人がズボンへと手を伸ばそうとした
その時ーーーーーー。
ぐいっーーー!
と、右腕を掴まれる衝撃に、咄嗟に顔をそちらへと向けた。
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