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第2章 20
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熱く、濃厚な口付けに、思考の何もかもを奪われていた綾人だったが、
気がつけば、着ていた衣服を脱がされて、男の逞しく鍛え上げられた、とても美しい身体に抱かれていた。
「あっ、…ああっ、」
いつの間にか、己の愛液でグズグズに熟れた後ろの穴を、男の太い指で掻き回されている。
そんな所に指などいれて、汚く無いのか。と、頭の隅っこで考えはしたが、男が膣内を掻き回すその刺激で、正常な思考などいっきに吹き飛んだ。
「やっ…っ、あっあっ、ああぁっ!!」
にゅちゅにゅちゅと、嫌らしい音を自分が立てているのかと思えば、耐えられない羞恥心に駆られる所だが、
今の綾人には、そんなものは微塵も無かった。
ただ、男から与えられる快楽に身を捩らせながら、喘ぎ声を漏らすしかない。
「はっ、あっ…っいやっ、…んふぅ、っ、も…、やらぁ…っ、い、入れて…っ、お願いっ…」
セックスなどした事が無かったのに、何故だかこの時、
目の前の美しい男のものが欲しくてしょうがなくなったーーーーー。
そんな綾人の懇願に、
美貌の男は、ふっと、顔を綻ばせると、
「お前、…名前は?なんて言うんだ?ーー」
ーーーと、
綾人の頬に手を添えながら、優しく問うて来た。
「ふぅっ、んぅ…っ、あ、…綾人…、」
綾人は、今にも爆発しそうな身体の熱を腹の奥に燻らせながら、なんとか男に言葉を返す。
「あやと…か。」
男は、そんな綾人を愛おしそうに見つめた後、先程聞いた綾人の名前をそっと、
ーーその美声に乗せて呼ぶ。
ーーーああ、なんて…、
ーーーーなんて…優しい声で呼ぶのだろうか…
男に呼ばれた瞬間、
ーー綾人はまるで世界が変わった様な、
甘美な幸福感で、蕩けてしまうような。
味わった事のない恍惚感を覚え、自分の名を呼んだその唇に、自らまた口付けを強請っていたーーーー。
「俺の名は、大河だ。…初めまして、俺の運命ーーーー。」
その言葉を最後に、
ただ激流の如く我が身を襲う、快楽という『遠謀』にその身をまかせたーーーーー。
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