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理緒day
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『ズズッ』
彩月の食べ方は何か大人の女性並の色気を放っている。
「ごちそうさま。」
俺をちらりと見る。
食べ終わってないか確認したのだろう。
長い睫毛、ほんのり赤いぷるぷるの唇。艶々さらさらした黒髪、血に染まった様な真っ赤に燃えた目。細くて白い体。色気と混じりあった少し高い声。
どれもが俺を惑わす。
「ねぇ、まだ?」
「あぁ、もうちょっと待ってくれ。」
彩月を見かけたのは3年前。
ーーーーー
俺には秘書が居た。
少し厳しい秘書。
ある町を歩いていた時。
「夜叉島様、私は貴方の事が好き・・・。」
『バタッ』
秘書が倒れる。
「おい!君!」
息を引き取っていた。
周りは野次馬ばかり。
秘書の体には針が数本刺さっていた。
その時、こっちを見ずに歩く小学生を見かけた。
針をしまっている姿。
直ぐに赤い瞳が目に入った。
情報屋に直ぐに調べて貰った。
「それは針使いで有名な小学生男子の殺し屋だよ。」
「小学生で殺し屋!?」
その時俺は興味深々にそいつの事を調べあげた。
しかしその情報は貴重なのか、情報料が高い。
その額14億円。
それだけ優秀なのだろう。
ある日その小さな殺し屋を見かけた。小学校に通っている姿。
声を掛けてみた。
「君、双葉 彩月君かい。」
「・・・あんた誰?」
眉を寄せる彩月。
「俺は夜叉島 理緒、お前に秘書を殺された。」
「あっそ、それが僕の仕事なんだ。邪魔するなら殺すよ?」
馬鹿にしている様な笑みをされた。
初めて自分に刃向かう人間。
興味どころか好きになっていた。
ーーーーー
「ねぇ、まだ?」
「もう食べ終わった。」
コーンスープとラーメンを持って食堂のおばさんに渡す。
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