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食堂静脈瘤彩月day
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目が覚めたら白い天井が見えた。
横を見ると理緒が心配した顔が見えた。
「理緒・・・?」
「彩月!?」
「落ち着いて、僕の病気は?」
「食堂静脈瘤・・・。」
大体の事、その病気は分かる。
手の力が強くなるのが分かる。
どうやら手を握って居てくれたらしい。
「僕・・・死ぬんだ・・・。」
「ま、まだ分からない。今だって心臓は動いているじゃないか。」
僕の心臓に耳をくっ付ける理緒。
“ドクン”
“ドクン”
速くも無いし遅い訳でもない正常な心拍数。
「このまま時が止まれば良いのに。」
「俺もそう思う。」
ははっと笑ってくれる理緒。
「写真撮ろう?」
「?」
「生きてる間だけでもその瞬間を撮りたいんだ。それでまた生きれたらいっぱい撮ろう?映画行ったり、外国行ったり、色んな所行って写真撮ろう?」
「あぁ、そうだな。」
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