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僕の誕生日
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あれから3日。
今日は僕の誕生日だ。
「理緒、おはよう。」
「あぁ、今日は誕生日だな。プレゼント持ってきたぞ。」
いつもの様に笑って箱をくれた。
「中身何?」
「さぁな、開けてみろ。」
リボンを取って箱を開ける。
「・・・!」
中にはシルバーのリング。
「結婚指輪だ。」
涙が溢れる。
「理緒・・・!」
「俺とお揃いだ。」
理緒の左の薬指にはシルバーのリング。
「理緒・・・好き・・・。大好き・・・。」
「俺もだ。」
『チュッ』
突然のキスで頭が真っ白になる。
「ん、ふぁ、理緒・・・。」
理緒の舌が僕の舌と絡まる。
「んん、あっ、ふぅ、」
唇が離れる。
「誕生日、おめでとう・・・。」
「ありがとう・・・!」
心臓が苦しくなる。
『ピーッピーッ』
医師が僕の周りに集まる。
「理緒・・・。」
僕は余命宣告されていた。
「彩月・・・。」
「理緒と一緒に居て楽しかった、旅行もお出掛けも。」
涙が再度溢れる。
「これでお別れだね。」
「あぁ、愛してる。」
「理緒、寂しいよ。」
「俺もだ。」
理緒の目から涙が出てくる。
「手、繋いで・・・。」
リングをはめた手を握ってくれる。
「理緒大好き、ありがとう・・・。」
『ピーー・・・。』
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