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「僕にお土産? さあ......想像もつかないよ」
「ルビーを買ってくる。君の右瞳と同じものがいいから、しっかり色を覚えておかないとな。そうだ、最後にもっとよく見せてください......」
ソウゲツは王子様に近づくと、その黄金の頬に優しく触れた。
「ん......」
すると心の準備ができていなかったのか、少年は恥ずかしそうに瞼を閉じてしまったが、しばらく待っていると再びゆっくりと開いてくれた。
ためらいがちにこちらを見つめる緋色の瞳は光を集めて透き通り、中心に行くにしたがって明度を落として深くなる。
気高さの中に少年らしい無邪気な好奇心を宿したこの瞳は、これまでも彼の持つ豊かな感情を最もよく伝えてくれるものだった。片方を無くした今もなお、こうしていると思わず吸い込まれそうになる。
「ソウゲツ、あんまり見ないで......」
こちらがつい見惹っていると、たまらなくなったのか、王子様は身をよじるように切ない声を上げた。
「綺麗だよ、とっても。どうして?」
「だって......こんなに近くで恥ずかしいよ......。それに......」
「それに?」
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