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それなら・・・もういいんだ・・・
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ドッ ガッ バキッ・・・グサッ
「ッ・・・ハッ・・・ハァッ・・・いっ・・」
ほんとに、実力行使かよ。予想が外れてくれなかった・・・・。なんか、急所?外してるのか? 刺されてる・・・よな・・?わかんなねぇな。
「お前とは、もうチームでもなんでもない。」
さらに、強い衝撃がきた。
「カハッ・・ヴッゲホッゴホッゴホッ」
30分くらい、アジトには、殴る音と、刺す音だけが聞こえていた。
ふと、攻撃がやんだ。
「お前なんか、信じなきゃよかった。」
ていう一言が重かった。でも・・・
「ここは、はるか・・・裏切り者との、汚い思い出しかないから、別なとこをアジトにしよう?」
「・・・あぁ。」
これに1番傷付いた。
俺は、何もしてないのに、仲間は離れてく。
一気に身体の熱が抜けていく感覚に襲われた。刺されてるから、暑いはずなのに・・・
あぁ、離れてく・・・ねぇ、琉月、またいつもの琉月に戻って?そんなやつに、乗っ取られないで・・・・。
俺は、いつの間にか、手を伸ばしていた。何故か、琉月が振り返ってくれるような気がして。
「っ・・・あ・・・」
ほら、やっぱり、まだ間に合う。振り向いてくれた。一瞬だけでも、戻って来てくれた。
タタタッ
「シッ・・・バレるよ?」
泣きそうな顔。いつもの琉月だ。
「ごめん。僕のせいで・・・」
ヤバい、あいつらも寄ってきた。琉月を早く返さないと。
「大丈夫だ。その能力を上手く操る方法探してやる。だから今は、堕天使に入れ替わってしまうのを耐えて?絶対見つけるから。」
「・・・ッ・・うん。」
「ほら、あいつらの方に行って?また会おうな。」
「ごめん。・・・それと、ありがとう。」
「おう!」
タッ
行っちゃった・・・・・。
ん? 夜がこっちに来る?
ヤバい!!! 風虎月華(ふうこげっか)か!
「・・・・足くらいいいよな?」
ザクッ
「・・ッ・・・」
最悪すぎる。そりゃあ、俺なら治癒なくてもあしくっ付けれるけど痛み残るよ・・・・あ、もう感じないんだった。
「じゃあな。裏切り者。」
・・・・・ギィィー・・・・バタン。
ほんとに行っちゃった。
早く、くっ付けちゃお。俺の能力は、灯滅亡國(とうめつぼうこく)と言って、簡単に言えば闇の力だ。
「・・・あ、そういえば」
思ったより、やばそうな身体を見て、ここの倉庫にあったロッカーに大量にストックしていた、手当用の止血剤や、包帯を取り出した。
さすが俺だな。いつも、治癒役の緑がいるわけではないから、せめて1人は、手当出来なきゃな。それに、仲間たち分も考えてたから、この傷、全部なある頃になっても余るだろうな。
そう思いながら、手当を済ませた。が問題は、この床に、広がる血だな。ん〜と首を捻ったあと、悠は閃いたとでも言うように、先程、脱いだ自分の服を拾って、血を拭き始めた。
「まあ、こんなもんだろ。他に拭くやつあればいいのに。・・・・お、あったじゃん。でっかいスポンジ。」
倉庫の端の方に、よく球場で見かけるスポンジを見つけると、綺麗に床を拭いた。
「よしっ。いい感じだな。」
血を拭いたあと、服を着替えた悠は、今後について考えようと、ソファにもたれかかった。
血溜まりは無くなったし、誰かに見られても大丈夫だな。悠は、おもむろに立ち上がると、倉庫の外へ出た。しかし、出た瞬間、バイクがこっちに向かって来るのが見えた。
げ〜、他の族じゃん。しかも銀龍っぽい。今の、身体の状態じゃ、能力含み殴り合いの喧嘩で10分と持たない。てへっ☆ どうしよう。
そうこう考えてるうちに、5人が目の前でバイクから降りてきた。しかも、まじで銀龍だった。終わった〜。
「よう?今日はお前一人か?」
「そうだって言ったら今日は見逃してくれんの?」
だるそうに、面倒くさそうに、言って悠は、相手を、銀龍の総長を煽った。
「ッてめぇ!!」
ヒュッ サッ ドカッ
「カハッ・・・」
あぁ、だるい・・・もう立ち上がってる。抗争とかでは、あまり能力使ってないから、使ったら、色々とバレるし、俺が自由に行動できない。でも、琉月を助けるためだったら、別いいんだ。助けられるなら、それなら、俺の事なんて考えなくてもういいんだ。
だからさ、こいつら早く潰そう?
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